顔隠しがSNSで人気の理由
顔隠しがSNS上で流行中
近年、ティーンを中心にSNS上で顔を隠した写真を投稿することが流行している。この現象はとくに女性に多いことが特徴だ。
SNSといえば、自ら撮った写真を加工して美しく見せることが主流だった。しかし、なぜかそれとは真逆の現象が起きている。それは一体なぜなのか。今回は、SNSで顔隠しが流行している真相を探っていく。
顔隠しがSNSで人気の理由
理由は3つある。1つ目は、加工が増えすぎたことで、加工がバレやすくなったからということだ。SNSが流行り始めた2012年頃から、それに合わせて加工アプリも流行し始めた。この頃は、B612やSNOWといったものが有名だった。とくに、SNOWに関しては元の顔の原形を大きく変えて動物モチーフの可愛らしい顔にできることで話題を呼んだ。しかし、これが顔隠しの引き金を引いた。それは、顔写真をあからさまに加工できるSNOWが普及したことで「SNSの顔写真=加工された顔写真」というイメージが染みついてしまったのだ。そのためSNSで顔写真を投稿しても、「どうせ加工して綺麗にしているんでしょ」といった感想が持たれやすくなってしまった。そこで、「それならいっそのこと顔を消してしまえば、そのように思われることはない」という発想に転じ、究極の加工である「顔を隠す」といった方向にシフトしたのだ。これが顔隠しが流行した1つの要因と考えられる。
2つ目は、顔以外の周りのものを見て欲しいということだ。近年はSNS、特にInstagramの影響で写真を映えさせるということに関心を抱く若者が多い。そのためInstagramなどに写真を載せるときには、写真が上手くキレイに取れるように工夫するのである。そして、キレイに撮れた写真を色んな人に見てほしい。しかし、そこに映り込む自分の顔には注目されたくない。あくまで自分がキレイに撮ることができた周りの風景を見せたいのだ。そこで生まれたのが顔隠し。これをすることによって注目を自分の顔ではなく、周りの風景に視点を移すことができる。そのため、こうした写真をキレイに見せたい写真文化が顔隠しを生みだしたのだ。
3つ目は、日本人の根本にはシャイが隠れているからということだ。昔から「扇子で顔を隠す」という言葉があるとおり、日本人はシャイな人が多い。この言葉の通り日本人は、むやみやたら顔を出さずに、ミステリアスな雰囲気を漂わせることを美学としてきた。そして、この精神は気づかないところで、我々の心の中で深く受け継がれていたのであろう。恐らく日本人は、アプリで顔写真を加工していくうちに、加工するよりも顔を隠した方が魅力的に見えることを思い出したのではないだろうか。その結果が、SNSでの顔隠しブームに繋がったのではないかと考えられる。
顔隠しのこれから
以上のように、SNSで顔隠しが人気の理由について見てきた。その理由は、加工が増えすぎたことで、加工がバレやすくなったからということ、顔以外の周りのものを見て欲しいということ、日本人の根本にはシャイが隠れているということの3つが関係していた。この3つを総合して考えると、この顔隠しブームは、日本人のシャイな心理が大きく影響していることがわかった。とくに、今はコロナ禍でマスクが手放せない社会である。そのため、マスクで顔を覆っている時間は増えた。このことにより、ますます顔を隠してSNSに写真を載せる人々が増えていきそうだ。
デビィスカルノがテレビで人気の理由
デビィ夫人の人気
今やテレビでは欠かせない存在となりつつあるデビィ夫人。数々のバラエティ番組に出演し、自ら笑いを取りにいくことも見受けられる。そんなデビィ夫人はなぜ、テレビで人気なのか。今回はその真相に迫る。
デビィスカルノがテレビで人気の理由
理由は3つある。1つ目は、体当たりで番組に挑む姿勢だ。デビィ夫人は、若手芸能人が行うような企画に自ら参加し、笑いを取りに行くのである。
デビィ夫人と言えば、インドネシアのスカルノ元大統領の第3夫人である。そんな素晴らしい肩書きを持つデビィ夫人が、若手芸能人と同じ土俵に立って企画に参加するのである。そのためテレビの視聴者からすれば、「え!?デビィ夫人がこんなことをするの!?」という衝撃を与えることができる。そしてその衝撃は、驚きと笑いに変換される。デビィ夫人は、このギャップを自ら上手く使うことができるため、テレビで人気なのだ。
2つ目は、新しいものを取り込むところだ。例えばデビィ夫人は、ブログで情報発信していることや、若者ご用達のアパレルメーカー「niko and...」を訪問するなど積極的に新しいものや流行に接している。このような姿を見せることで、元大統領夫人という格式高い人から、親しみやすさを感じることができる。ここでも上手くギャップを利用することで、テレビの視聴者から人気を集めているのだ。
3つ目は、他の芸能人に臆せず発言できるところだ。デビィ夫人は国内外で様々なキャリアを積んできた。そういった経験からベテラン芸能人にも、その知恵と知識から鋭いツッコミをすることができる。そのため、若手芸能人や番組制作者が普段、ベテラン芸能人に思っていることを代弁してもらえる。こうしたことから、デビィ夫人は、ベテラン芸能人の抑止剤として番組関係者から重宝されているのではないだろうか。従って、デビィ夫人はテレビの視聴者だけでなく、テレビ番組制作者側からも人気があるため、番組で起用され続けているのだ。
デビィ夫人のこれから
以上のように、デビィスカルノがテレビで人気の理由について見てきた。その理由は、体当たりで番組に挑む姿勢や新しいものを取り込むところ、他の芸能人に臆せず発言できるところの3つがあった。これら3つを総合的に考えると、今現在でデビィ夫人と同じポジションにいる芸能人はいない。つまり、デビィ夫人は「自身の経歴×何でも体当たりであたらしいことに挑戦する」という2つを武器にして、芸能界に「デビィ夫人」という独自のジャンルを作りだしたのだ。そして、そのジャンルはテレビ番組を作るうえで必要不可欠なポジションとなった。そのことから、ますますデビィ夫人のテレビ需要は高くなったのである。
このように、マーケティングでは競合する相手をつくらずに、新しいポジションを自ら切り開く。そして、そこで需要を高めることが、顧客を呼び込む1番の良い方法だと思われる。そのことをしっかりと頭に焼き付けたうえで、ポジショニングをしていくことが今後ますます重要になってくるだろう。
LINEが日本で人気の理由
日本で人気のライン
サービス開始から10年。日本国内のメッセージアプリで断トツのシェアを誇っているLINE。今ではメッセージや通話に加え、ラインニュースやラインショッピングなど様々なサービスを手がけている。しかし、LINEは世界的に見るとユーザー数は少ない。世界ではWhatsAppというメッセージサービスが主流なのである。なぜ、LINEは日本で人気を得ることができたのか。今回はその謎に迫る。
LINEが日本で人気の理由
理由は3つある。1つ目は、閉鎖的なメッセージアプリということだ。実は他のメッセージアプリでは、簡単に知り合いのアカウントを追加できるシステムがある。例えば、先ほど紹介したWhatsAppは、携帯電話の連絡先をそのままWhatAppの連絡先として登録できるのだ。これは非常に便利なシステムである。そのためWhatsAppは、世界のメッセージアプリで1位のシェアを取れたのだ。しかし日本人にとって、この機能はウケが悪かった。なぜなら、日本人は内気な性格の人が多いからだ。
よく考えると確かに我々日本人は、連絡先に登録した=LINEでも会話したいという発想にはならない。LINEなどのSNSはどちらかというと、親しい人と連絡をするものという考え方が日本人にあり、それ以外の人と連絡を取るときはメールというように使い分けているのである。そのため一見、便利なように見えるWhatsAppは日本人の感覚に合わなかったため、日本ではLINEが主流となったのである。これが1つ目の理由だ。
2つ目は、ラインスタンプの存在である。ラインスタンプとは簡単に言えば、絵文字の拡大版のようなものである。絵文字よりも感情を大いに表現することができ、しかも人気キャラクターで感情を表すことができる。このシステムが日本人にウケたのだ。なぜなら、日本には元来、文章で感情を表に出すという習慣があまりなかったからだ。その典型的な例が手紙である。手紙は拝啓で始まり、挨拶文などの形式がしっかり存在している。そのため、日本人にとって文章を書くということ=お堅いことを書くというイメージが知らない間にすり込まれていたのである。そこでそのような文章=お堅いというイメージを払拭したのがラインスタンプだ。このスタンプは日本人が伝えることが苦手な文章で感情表現するということを大いに手伝ってくれる。そして、その感情表現を表すスタンプには、有名アニメキャラクターが採用されているため、文章がお堅くならずに伝えることができるのだ。このシステムが日本人にウケたため、LINEは日本人にとって他には変えられないメッセージアプリとなることで、日本人のシェアを大きく掴むことができたのである。
オリジナルキャラクター『ちびかいじゅう ハルモクリ』のラインスタンプ第一弾!
— k_yokochin (@yokochin_39) July 26, 2021
『ハルモクリ』『harumokuri』で検索してね! pic.twitter.com/VmtZSV7jkd
3つ目は、巧みなマーケティング戦略だ。LINEはメッセージアプリとしてのCMをしていない。これは、日本人の口コミを利用して浸透させたからだ。そして口コミで広がったところで、子ども向けのテレビ番組である「LINE TOWN」を開始した。このように、LINEが良いという噂が広まったところで、あえて子ども番組に手を付けたのだ。これは、「LINEは良いと口コミで聞くけども安全なの?」といった疑問に対し、「LINE=子ども番組も手がけている」というイメージを付けることで、「LINEは安心・安全」と認識させたのだ。つまり、単に広告を打つだけではなく、このように安心・安全をアピールすることで日本人の心を掴んだのである。そのため、日本ではメッセージアプリとしてLINEが選ばれるようになったのだ。
LINEのこれから
以上のように、LINEが日本で人気の理由を見てきた。その理由は、閉鎖的なメッセージアプリということ、ラインスタンプの存在、巧みなマーケティング戦略の3つだった。この3つを総合的に見ると、LINEは単に利便性を追求したのではなく、人々が大切にしている「心情」に寄り添ったことで人気を得ていた。現代は利便性ばかりが注目されているが、人々が商品を手に取る最後の一押しは今も変わらず「心情」なのである。商品展開をする際は、そのことを忘れずに手がけるようにしていきたい。
LEXが日本語ラップ界で人気の理由
LEXは不思議な人なのね
突如、日本語ラップ界に新生スターが誕生した。それは19歳のティーンラッパーLEX氏だ。彼は、16歳で音楽を始め、18歳のときにアルバムを発表して堂々デビュー。現在はアルバムで新曲を発表する傍ら、JP THE WAVY氏やDJ RYOW氏など日本語ラップ界の名だたる有名人とフィーチャリングを重ねている。そんな突如、日本語ラップ界に現れた不思議なラッパーLEX氏はなぜ人気になったのか。今回はその真相に迫る。
LEX氏が日本語ラップ界で人気の理由
理由は3つある。1つ目は、彼の言語発音能力の高さだ。恐らく、ほとんどの人がLEX氏に惹かれる理由はこれだろう。彼は本来、リズムを刻むラップの中に誰もが思いつかないメロディアスな発音で言葉を乗せることが上手い。これは実際に曲を聴いてみないとわからないと思われるが、彼は言葉の語尾や言葉の途中を絶妙な長さで伸ばすことで、リズムの中にメロディを付けているのである。そのため、ラップを普段聴かない人であっても彼の楽曲はメロディアスに聞こえるので引き込まれるのである。このようなラップを披露するラッパーは日本語ラップ界には彼しかいない。人気の秘訣は彼のラップ技術の高さにあるのだ。
2つ目は、フィーチャリングで120%の良さを出せる素質だ。彼は、自身の楽曲では個性を爆発させることで魅力を発揮している。しかし、数々の有名ラッパーとフィーチャリングするときは、そのラッパーの曲の世界観を壊さないように曲に自身を上手く合わせている。そして、曲の合間を突きながら「LEXらしさ」を披露していくのである。その例として挙げられるのが、JP THE WAVY氏の「Pick N Choose」だ。この曲でLEXは、JP THE WAVY氏の次にラップを披露するのだが、彼はJP THE WAVY氏のラップのリズムをそのまま引き継ぎ、さりげないタイミングで自身のパートへとリスナーを引き込むのである。しかし、それだけでは個性のないラップになってしまう。そこで彼は、JP THE WAVY氏のラップのリズムを引き継ぎながら、歌詞の内容を自身のタトゥーにすることでJP THE WAVY氏の世界観を壊さずに「LEXらしさ」を上手く披露しているのである。これが彼のフィーチャリング技術だ。フィーチャリングをするラッパーとしては完璧な立ち位置を取るのである。そのため、数々の有名ラッパーからフィーチャリングの依頼が絶えない。まさにフィーチャリング曲をも自身の名刺のようにすることで、次々とその名を売り出しているのである。これが彼の人気の秘訣だ。
3つ目は、彼のセールスの上手さだ。実はLEX氏はEriCAという楽曲の中で自身のアパレルブランドであるsantaworldview420についてラップしている。つまり、彼は楽曲自体をCMとして使っているのである。こうしたラッパーは日本にはあまりいないため、かなり注目を集めることができる。しかも、この楽曲では彼のアパレルブランド名であるsantaを連呼する形になっている。これはテレビで良く目にする整形外科のCMの手法を真似ているのである。このように、実際に成功しているCMの手法を自身の楽曲に取り込むことで楽曲の注目を集めつつ、さらにその楽曲でブランドのCMもできるという二重の良いとこ取りができるのだ。こうしたところから彼は、ラップだけでなく、マーケティングの手法としてもかなり高い技術を持っていることがわかる。
LEXのこれから
以上のように、LEXが日本語ラップ界で人気の理由について見てきた。その理由は、言語発音能力の高さ、フィーチャリングで120%の良さを出せる素質、セールスの上手さの3つが関係していた。この3つを総合してみると、彼は日本語ラップ界の中で極めて異端であることがわかった。天才的なラップセンスとマーケティング力を活かして、是非とも世界に誇れるラッパーとして羽ばたいてほしい。
オリンピックで日本のスケートボード選手が強い理由
オリンピック日本代表のスケボー
コロナ禍の日本に嬉しい知らせが舞い降りた。それは、今年からオリンピックで正式種目となったスケートボードで日本選手のメダルラッシュが続いていることだ。7月26日現在で日本選手がスケートボードで獲得したメダルは3つ。そのうち2つは、なんと金メダル。さらに驚くべきことは、13歳の西矢椛選手が日本史上最年少で金メダルを獲得したことだ。このように日本では、あまり馴染みのないスケートボードで日本人選手のメダル獲得が相次いでいる。その理由は一体なにか。今回はその理由に迫る。
オリンピックで日本人選手がスケートボードでメダルを獲得できる理由
理由は3つある。1つ目は、日本人の体格が小さいことだ。日本人の平均身長は170センチ。これは世界でも身長が低い部類に入る。実は今回、メダルを獲得した選手たちも身長が低い選手ばかりである。堀米雄斗選手は身長170センチ、中山楓奈選手は身長155センチ、そして日本史上最年少で金メダルを獲得した西矢楓選手も身長155センチとなっている。このように身長が低いため、身軽にスケートボードを操ることができるのである。また、体格が小さいことのメリットはそれだけではない。体の重心も取りやすくなるため、細やかな動きを披露することにも繋がってくるのだ。日本人選手がフィギアスケートで強いことと関係していると思われる。これが1つ目の理由だ。
金メダルを獲得した堀米雄斗選手(写真中央)
2つ目は、スケートボードブームの影響である。スケートボードは、日本ではマイナーな競技と思われているかもしれない。しかし、実は過去に何度もブームが起きていたのである。1回目のブームは1960年代。当時は、サーファーたちを中心にブームが訪れた。実はこのときのブームが今回のオリンピックに強く影響している。それは、今回のメダリストたちの親世代だ。彼らの親世代は、ちょうどこの年に10代や20代を迎えている。つまり、スケートボードに強く影響を受けた世代だ。そのため、子どもにも小さいうちからスケートボードを教えるなどしていたはずである。従って、スケートボードに詳しい人が身近に居たことが今回のメダルラッシュに繋がったのである。
スケートボードブームの影響はそれだけではない。実は、メダリスト本人たちもスケートボードブームを経験しているのである。それは2008年のブレイブボード。クネクネと呼ばれるものだ。これは全米でヒット後、2008年に日本にアウトドア用のおもちゃとして日本に上陸。その後、小中学生を中心に絶大な支持を得た。そして、このブームは乗りこなし方など様々な工夫をして楽しめることから、かなり長期間続いた。実は、今回のメダリストたちは、ちょうどこのブームのときに小中学生だったのだ。そのため、自身の親だけでなく、周りの友人たちからもスケートボードの影響を受けたため、よりスケートボードの練習に集中できたのかもしれない。恐らく、これが今回のメダルラッシュに繋がったと考えられる。
3つ目は、スケートボードは少ない資金で始められるということである。スケートボードの値段は、3000円から8000円のものが多い。そのため資金が少なくても、小中学生がお小遣いやお年玉で購入することができるのである。そしてスケートボードを始めるにあたって、他に必要な経費はほとんどない。あとはパークなどで練習を重ねるだけである。そして1人でも練習をすることができる。このようにスケートボードは、野球やテニスのように資金をたくさん使わないことが彼らを育てることになったと考えられる。
スケートボードのこれから
以上のように、スケートボードで日本人選手のメダル獲得が相次いでいる理由について見てきた。その理由は、日本人の体格が小さいこと、スケートボードブームの影響、少ない資金で始められることの3つが関係していた。これら3つを総合してみると、日本がスケートボード選手を育て上げる環境に非常に適しているということがわかる。
タケモトピアノが買取CMを続ける理由
タケモトピアノのCM
「ピアノ売ってちょうだ〜い」から始まることで有名なタケモトピアノのCM。テレビを見ていたら1度は目にしたことがあるだろう。恐らくほとんどの人が知っているはずである。それもそのはず、このタケモトピアノのCMは、1997年から変わらず放送されているのである。なぜ、毎回同じCMを放送し続けているのか。今回はその謎に迫る。
タケモトピアノが同じCMを続ける理由
理由は2つある。1つ目は、ニッチな企業のため、CMを全国区でたくさん打てば確実にシェア取ることができるということだ。タケモトピアノは、ピアノ買取業者というニッチ産業であるので、競合する企業は少ない。そのため、全国区でCMをたくさん放送すれば、それだけで「ピアノを買い取ってもらうときはタケモトピアノ」という思考をテレビの視聴者に強く植え付けることができる。その結果、ピアノ買取業者というニッチな産業の中でシェアを独占することができるのだ。そしてタケモトピアノは、この状況を継続させて、他の競合企業が入り込めないようにするために、あえて昔から視聴者に馴染みのある同じCMを続けて放送しているのだ。これが1つ目の理由である。
2つ目は、バブル期のピアノを海外輸出することで潤沢な利潤を得ることができるからである。
バブル期は経済成長により国民がたくさん資金を消費する時代だ。そうなれば、身の回りの色々な部分にお金をかける。そのため、もちろん子どもの教育にも資金を潤沢に使う。理由は不明だが、資金が潤沢にある家庭ほど、子どもにピアノを習わせる傾向にある。実は不思議なことに、この現象は世界共通なのである。そこに目をつけたのがタケモトピアノ。バブル期に購入して今は眠っている日本のピアノを安く買い取り、丁寧に修理をしたうえで、経済成長中の中国などに高値で売る。この差額で儲けているのだ。そのため、潤沢な資金があることから、あれだけたくさんのCMを続けることができるのである。これが2つ目の理由だ。
タケモトピアノのこれから
以上のように、タケモトピアノが買取CMを続ける理由を見てきた。その理由は、ニッチな企業のため、CMを全国区でたくさん打てば確実にシェア取ることができるということ、バブル期のピアノを海外輸出することで潤沢な利潤を得ることができるということの2つだった。
これらを総合して考えると、1つ気になることがある。それは日本のピアノを買い取って海外に売ることは良いが、それを続けると、日本にピアノが無くなってしまい、商売が成り立たなくなるのではないだろうか。つまり、ピアノが枯渇してしまう恐れがある。しかし、この問題に関しては、海外に売ったピアノをまた買い取って、インドネシアなどの別の新興国に輸出してしまえば問題ないのである。非常に良くできた仕組みだ。この仕組みがある限り、タケモトピアノのバブルは終わることがないだろう。彼らにとってピアノは、枯れることのない石油のようなものなのかもしれない。
サコッシュが人気の理由
サコッシュの人気
今から3年前。突如ブームを巻き起こしたものがあった。それはサコッシュ。肩からぶら下げて物を入れれるカバンのようなものである。このサコッシュブームは若者を中心に広まり、一時は男女問わず身につける人がいたほどだ。そして現在も緩やかではあるが、このブームは続いている。なぜ、サコッシュは人気なのか。今回はその真相に迫る。
サコッシュが人気の理由
理由は3つある。1つ目は、手軽さだ。サコッシュは肩に掛けることで両手を空けることができる。そしてなおかつ、リュックサックのように、しっかりとファスナーが付いているため、カバンよりも安全に物を入れておくことができる。つまり、サコッシュはカバンの手軽さとリュックサックの密閉性という両方の良いところを掛け合わせた入れ物なのである。そのため、利便性は究極的に良い。これが多くの人から支持を得た1つの要因だ。
アイケーイーのサコッシュが便利すぎて出かける時はいつも一緒です😊
— IGGY (@IGGY_SPYAIR) July 10, 2021
見た目も機能も良すぎて大のお気に入りです😏@IKESPYAIR #アイケーイー pic.twitter.com/YK5eNumjl3
2つ目は、服に合わせやすいことだ。サコッシュの色は基本的に黒が多い。そのため、どのようなファッションでも基本的に合わせることができるのである。また、サコッシュは大きさも小さいため、特別目立つことなく、洋服のアクセントとして身につけることができる。実はここにポイントがある。
近年、若者の間ではファッション=シンプルということが重要視されていた。そのため、いかに洋服の柄を無くして美しくみせることができるかが問われていたのである。しかし、そのような現象が起きると、ファッションの中にアクセントが全くなくなってしまった。そこでワンポイントのアクセントを入れたい。しかし、それを入れてしまえば、流行とはかけ離れたものになってしまう。そこで考えだされたのがサコッシュだったのだ。サコッシュはシンプルな見た目なので、さりげなく洋服にワンポイントをつけることができる。この発想がウケ、若者の間で流行したのだ。
3つ目は、値段の安さだ。サコッシュは、2000円〜5000円代のものが多い。つまり、バッグを買うよりも安いのだ。そして持ち運びも便利。そのため、「バッグを持ちたいけど高くて気軽に手が出せない」といった若者層を掴むことができたのである。このように、サコッシュは安くて持ち運びに便利という武器を使い、オシャレで高価ということをコンセプトにしていたバッグに打ち勝ったのである。これが1番大きな要因だろう。
VKY #サコッシュ 作ってみました。販売価格は綿バージョンが2500円、ナイロンは3500円!#夏フェス #夜遊び 近所へのお買い物のお供などに是非。 pic.twitter.com/2PV0PKnXnU
— カワムラユキ Yuki Kawamura (@yukikawamura821) May 2, 2018
サコッシュのこれから
以上のように、サコッシュが人気の理由を見てきた。その理由は、手軽さ、服に合わせやすいこと、値段の安さの3つだった。これらを総合的に見てみると、近年の若者は高級なものよりも、手軽に持ち運べるシンプルなものが人気なようである。これは恐らく、若者層が貧困化しているからであろう。バッグに手を出せない若者が、サコッシュを使う。一種の流行りであれば良いが、サコッシュが若者の経済と関連している場合、この人気はしばらく続くことになると考えられる。サコッシュは今後、若者層の経済指数としても見ることができそうだ。
Aぇ!groupがジャニーズJrで人気の理由
関西ジャニーズJrのAぇ!group
ジャニーズJrに期待の新星が現れた。それはAぇ!group(えぇグループ)だ。彼らは関西ジャニーズJr出身の6人組グループ。近年では、2020年の24時間テレビでスペシャルサポーターに就任するなど、デビュー前ながら目覚ましい活躍をしている。また、メンバー個人でもテレビの露出が増えている。例えば、草間リチャード敬太氏は人気バラエティ「鉄腕DASH」で活躍。さらに、福本大晴氏は関西朝の情報番組「おはよう朝日です」の月曜日レギュラーを務めている。なぜ、彼らはジャニーズJrでありながら、テレビに出演するほど人気なのか。今回はその真相に迫る。
Aぇ!groupが人気の理由
理由は3つある。1つ目は、ひとりひとりポテンシャルが高いということだ。彼らはジャニーズグループの中でも珍しく、ジュニアの段階からすでに個人能力が高い。例えば、先述したように、草間リチャード敬太氏や福本大晴氏はバラエティ番組で活躍する実力を持っている。また、正門良規氏は朝の連続テレビ小説「スカーレッド」で俳優として迫真の演技を披露。他にも佐野晶哉氏は現役音大生という肩書きを持ち、Aぇ!groupの曲を作曲するほどの腕前を持っている。このように、一人ひとりの個性が際立っていることがわかる。そのため、それぞれ個人がしっかりと自分の役割を認識していることで、的確な売り出し方ができたことが人気に直結したと考えられる。
2つ目は、おもしろさだ。彼らは関西ジャニーズJr。そのため、メンバー全員が関西出身である。関西といえばお笑いの街。古くから上方漫才などで賑わっていた場所である。その流れが現在の関西人にも染みついているので、お笑い文化に関しては、Aぇ!groupのメンバーもしっかりと理解していると思われる。そのため、バラエティ番組では即戦力として起用できるのだ。また、彼らはまだデビュー前であることから、デビューしているジャニーズよりも安いギャラで起用することができる。そういったこともあって、バラエティ番組のスキマに入り込んで活躍することができるのだ。これが彼らの強みの1つだろう。
3つ目は、ジャニーズきっての音楽性の高さだ。先述したように彼らの中には現役音大生の佐野晶哉氏が在籍する。彼が作曲を担当しており、歌詞はメンバーの小島健氏が作詞している。さらにそれだけではなく、彼らは全員が楽器を演奏できるため、自分たちのグループで作った曲を自分たちで演奏するのである。曲作りから演奏まで行うグループは恐らく、ジャニーズでは初めてと思われる。このように、彼らは他のジャニーズと比べてかなりアーティストに近い。そのため、彼らの曲は披露する度にファンの心に届きやすいのではないだろうか。
Aぇ!groupの今後
以上のように、なぜ、彼らはジャニーズJrでありながら人気なのかについて見てきた。それは、ひとりひとりのポテンシャルの高さや、彼らのおもしろさ、ジャニーズきっての音楽性の高さの2つがあった。この3つを総合してみると、彼らがかなりのスペックを持っていることは明白だ。そのため、大ブレイクすることも大いにあり得るだろう。
彼らの「えぇ」要素を全国の人々に届けてほしい。
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写ルンですが若者に人気の理由
写ルンですの人気
現在、高校生を中心とした10代から20代の若者に人気の「写ルンです」。写真技術や加工技術が発達した現代にも関わらず、使い捨てカメラに注目が集まっている。そんな「写ルンです」も、デジタルカメラの普及による影響を受けて、生産コストが高くなったためか、2019年頃から30%の値上げをしている。しかし、それでもなお、若者の「写ルンです」の人気は変わらない。それどころか前より人気が上昇しているとも言える程である。なぜ今、「写ルンです」が若者に人気なのか。今回はその真相に迫る。
写ルンですが人気の理由
理由は1つ。「写ルンです」は真実を写すからということだ。「写ルンです」はフィルムカメラ。そのため、デジタルカメラのように1度撮影すれば、その後修正するということはできない。しかし、それが逆に若者にウケたのである。
現代は、なんでも修正できるどころか、本来よりも美しく見せることができる加工技術もある。そのため、「デジタルで撮った写真」=「幻想の世界」かもしれないという認識が若者の中に強くあるのだ。
わかりやすい例で言えば、飲食店のメニュー表である。飲食店で料理を注文するときに、我々は必ず料理の写真を見て選ぶ癖がある。そして、その写真を見て、最終的にどの料理を注文するか決定する。もちろん当たり前だが1番美味しそうな料理を我々は選ぶ。しかし、いざ料理が運ばれてくると、「思っていたのと違う」「なんか写真の量と比べて少ないな」と感じたことがあると思う。これが「デジタルで撮った写真」=「幻想」という現象だ。
現代の若者は物心がついたときからカメラはデジタルカメラしか知らないという人が多い。そのため、上記で述べたような現象を我々より感じた経験を小さい頃からたくさん経験してきているのだ。その結果、デジタルカメラで撮影した写真に対して、このような感情を強く持っているのである。そこで、その悩みを解決したのが「写ルンです」を初めとするフィルムカメラだ。このカメラでは一切、修正も加工もできない。写真の漢字が示している通り、真実を写すことしかできないのである。そのため、作られた笑顔や美しさは通用しない。その場にいて本当に楽しいか、本当に美しいものか、そういった真実をフィルムカメラは正直に映すのである。とくに最近の若者は本音を言わない。そういったことから、いかに本当の心、自然体を見抜けるかが彼らにとって重要になってきているのである。そういった相手や場の真実を写すものとして「写ルンです」の人気が出たと考えられる。
カメラの今後
以上みてきたように、若者に「写ルンです」が人気なのは真実を正しく映すからからということだった。「写真」という漢字は「真実を写す」と書く。「真実を映す」と書かないのは、カメラは本来、「転写するもの」という認識だったからではないだろうか。そのことを我々大人たちは、いつの間にか忘れてしまい、真実から目をそらすために小手先の技術で景色をごまかすようになった。そしてそれが正しいと勘違いしている。そのことに若者たちは気づいた結果、フィルムカメラに行き着いたのだ。
何が正しいか、何が間違っているのか、それをそのまま写すフィルムカメラ。私たちの心もフィルムカメラのような純粋さを取り戻すことが必要だと痛感した。
ヨギボーが人気の理由
人をダメにするソファのヨギボー
近年、あるソファが注目を浴びている。それはYogibo(以下ヨギボー)が販売するクッションだ。このクッションは人をダメにするソファとして人気があり、その代表的メーカーがヨギボーなのである。しかし、人をダメにするソファなら他社も生産している。そのような状況の中で、なぜヨギボーが人気なのか。今回はその謎に迫る。
ヨギボーが人気の理由
理由は3つある。1つ目は、なんといっても洗濯ができるからだろう。実は、従来の人をダメにするソファは洗濯ができなかった。そのため1度汚れがつけば、対処することができなかったのである。しかし、ヨギボーの人をダメにするソファは外カバーを取り外して洗濯することができる。
\Yogibo × NiziU 新CM #NINA 篇/
— Yogibo Japan(ヨギボージャパン)公式 (@yogibojapan) July 4, 2021
NiziUメンバー9人それぞれのオフシーンを放映中
NiziUの #明るい末っ子 NINAさんは完全にリラックスモード☺️
使用している商品はYogibo Lounger ピンクです💗
▼CMはこちらhttps://t.co/WTlgl7dKF6#わたしがゆるんでいく#NiziU #WithU #ニナ pic.twitter.com/Gzv0RpHwPP
そもそも、ヨギボーのソファは高級志向だった。価格も1万円代からとなっており、一般的なソファの倍以上の値段がするものもある。そのため、今までは高級品を購入する金持ち層をターゲットに商品を展開していた。この金持ち層にとっては、ヨギボーを洗いたいという考えはなく、汚れたら買い換えれば良いという発想が多いと思われる。しかし、エコという考え方が徐々に浸透して一変。ヨギボーも洗濯して何度でも使用したいというニーズがでてきた。恐らく、そういった経緯で「洗えるヨギボー」は誕生したのだろう。
新居では掃除のしやすさを考慮してソファを置かずにヨギボーマックスにする予定
— Niziri (@Nizirim) June 1, 2020
ヨギボー楽しみだよヨギボー
あとドラム式洗濯機とブラーバも... pic.twitter.com/k2wUtBNd4v
また、この「洗える」ということは他の客層を掴むことにも成功した。それは、「高級品を少し使ってみたい層」である。この層の人々は、高級品を持って見たいという思考を持ちながら、せっかく購入した高級品を長く使用したいという考えを根に持っている。そのため、従来のヨギボーのような高級な消耗品にはお金をかけないのである。しかし、ヨギボーは洗濯することができるソファを開発したことで、高級な消耗品から高級な家具に進化したのである。そのため、そうした認識をした「高級品を少し使ってみたい層」の人にも需要ができ、新たな顧客が一気に増えたことから人気が出たと考えられる。
\Yogibo × NiziU 新CM #MIIHI 篇/
— Yogibo Japan(ヨギボージャパン)公式 (@yogibojapan) July 4, 2021
NiziUメンバー9人それぞれのオフシーンを放映中
NiziUの #スマイルメーカー MIIHIさんはピンクが似合いますね🥰
使用している商品は
Yogibo Max フラミンゴです💗
▼CMはこちらhttps://t.co/wUmSc2L4iw#わたしがゆるんでいく#NiziU #WithU #ミイヒ pic.twitter.com/9aG9edsERk
2つ目は、ソファの代わりになっているということだ。先述した通り、ヨギボーは洗濯ができるようになり、一気に顧客の幅が広がった。そのためクッションから、ソファと同等の役目を持つ家具へと進化したのである。ここで注目してほしいのが、ソファの値段である。ソファの相場は、およそ2万円~数十万円と幅広くある。もちろん高いソファを買えば、それなりの気持ちよさを体感できると思われる。しかし、2万円前後の安いソファでそれは体験できるだろうか。おそらく、座り心地もそれほど良くない見栄えだけのものがほとんどだと思われる。それを買うくらいなら、1万円ほどのヨギボーを買った方が、遥かに座り心地を体感できる。つまり顧客はイスに対して、見た目ではなく、座り心地の良さを求めているのだ。そのため、これまでソファを購入していた「高級品を少し使ってみたい層」からの需要も獲得でき、人気に繋がったのである。
\Yogibo × NiziU 新CM #NINA 篇/
— Yogibo Japan(ヨギボージャパン)公式 (@yogibojapan) July 4, 2021
NiziUメンバー9人それぞれのオフシーンを放映中
NiziUの #明るい末っ子 NINAさんは完全にリラックスモード☺️
使用している商品はYogibo Lounger ピンクです💗
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3つ目は、テレワークの影響である。コロナ禍でテレワークが増えたことにより家の滞在時間は増加。そして外出も自粛が続いているため、娯楽も家で行うことになる。そのため、いかに家でくつろぐことができるかがポイントとなっていたのだ。そこで注目されたのがヨギボーだった。イスに座ってリモートワークをしていると、どうしても足腰が痛くなる。そのため、いかに足腰を楽にできるか考えた結果、多くの人がヨギボーにたどり着いたのだろう。値段に関しては、これまで外出費用に使っていた分から払えば1万円は非常に安い値段と考えることができる。そういった社会情勢の影響もあり、ヨギボーの人気は急上昇したのだ。
【Yogibo × NiziU 新TVCM公開✨】
— Yogibo Japan(ヨギボージャパン)公式 (@yogibojapan) June 30, 2021
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7月1日、NiziU全員”9種類”のオフシーンがついに公開です。
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ヨギボーのこれから
以上のように、ヨギボーが人気の理由について見てきた。その理由は、洗濯できること、ソファの代わりになったこと、テレワークの影響という3つがあった。そして、この3つから人々はイスに対して、見た目ではなく、座り心地の良さで商品を選んでいるということが明らかとなった。近年売れているゲーミングチェアもおそらくそういった事情から売れているのだろう。そのため、ソファの需要は今後ますます減少してくると考えられる。ソファメーカー各社は今後どのように対応していくのか。その変遷を見届けたい。
Snow Manが人気の理由
Snow Manの人気
昨年、SixTONESと並んでメジャーデビューした超人気グループのSnow Man。今や音楽番組をはじめ、バラエティ番組などからも引っ張りだこの超売れっ子となった。なぜSnow Manはデビュー後にここまで飛躍するほど人気が出たのか。今回はその謎に迫る。
Snow Manが人気の理由
その理由は3つある。1つ目は、年齢差のあるグループということだ。Snow Manの最年長メンバー深澤辰哉氏(29)と最年少メンバーのラウール氏とは(18)なんと歳は11歳も離れている。これがグループ構成として非常に良かった。なぜなら2世代から人気を得ることができるからである。
また、2世代で構成されているということは、もう1つの強みを持っている。それはダンスだ。年齢層の高いメンバーは大人の男性というコンセプトがある。そして、年齢層の低いメンバーは初々しさが1つの要素となっている。この2つの種類のメンバーが1つになってダンスするときにベテランの高技術と若手のダイナミックな動きが合わさり、表面的ではない深みのあるダンスへと進化する。そのため、他のジャニーズグループよりもダンスが見違えるほど上手く見えるのだ。このように年齢差を上手く利用したことが人気に火をつけたと要因と考えられる。
2つ目は、天下を取りに行こうとするスタイルである。ジャニーズグループの多くはデビュー後、有名人の仲間入りができたという感覚を持つ人が多い。しかし、彼らはどこか違って見える。昨年のデビューを皮切りに「ジャニーズの中で天下を取ってやる」という熱意がひしひしと伝わってくるのだ。それもそのはず、彼らはSixTONESと共にジャニーズ史上初めての2組同時デビューを果たした。そのため、デビュー当初からライバルがいたのである。しかも、そのライバルは歌唱力、ダンスがハイレベル。そうした強敵なライバルが目の前にいたことで、より一層、天下を取るといった熱意が生まれたと考えられる。そして、彼らの熱意の強さが見る人にどんどん伝染し、ファンが増える。このようなことから、彼らはこれまでのジャニーズに多かった「憧れ」という存在ではなく、ファンが「応援してあげたい」という存在になることで人気を出したのである。
3つ目は、ファンにとって「リア恋枠」であるということだ。彼らはルックスが整っている。しかし、自分たちの周りにも居てそうなイケメンという側面も持っている。そのため、「もしかしたら恋できるかも?」といった女性の想像を膨らませることができる。そのため、ファンは自分の好みのイメージをどんどん彼らに付けていくことができる。このような想像自由度の高さから人気が出たのである。
Snow Manのこれから
以上のように、Snow Manが人気の理由について見てきた。その理由は年齢差のあるグループということ、天下を取りに行こうとする姿、
リア恋枠であるということの3つがあった。
3つを総合的に見てみると、Snow Manはファンの想像しだいでどんどん色をつけていくことができるグループだ。そのため、ジャニーズグループの中では長期間にわたって根強い人気を誇るグループへと成長していくことになるだろう。また、彼らのグループは人数が多い。そして個性も際立っている。そのため、その個性を武器にしてバラエティ番組でも、さらに活躍できる要素が残っている。まさに抜け目なしのグループだ。
是非ともジャニーズグループの中で天下を取りに行ってほしい。
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逃走中が人気の理由
逃走中の人気
フジテレビ特番の1枠として、楽しまれている逃走中。そんな逃走中の放送が開始されたのは、なんと2004年。意外なことにも、逃走中は17年も続く長寿番組の1つなのだ。この番組は芸能人がハンターと呼ばれる人から捕まらないように逃げ切る。いわば鬼ごっこのような番組である。なぜ鬼ごっこを繰り広げるだけの逃走中は長寿番組になるほど人気となったのか。今回は、その謎に迫る。
逃走中が人気の理由
その理由は3つある。1つ目は、いつ捕まるかわからないスリル感である。逃走中は、ゲーム開始の合図と共にハンターが敷地内に解き放たれる。その敷地内で芸能人たちは、いつハンターに捕まるかわからないという状況の中、逃げ続けるのである。そのため、視聴者も芸能人が逃走中に挑む様子を見てスリル感を味わうことができるのである。そもそもスリル感を味わうことがメインの番組はあまりない。そういうことからも、逃走中は視聴者にとって珍しい番組構成だったため、人気となったのだろう。
2つ目は、芸能人の素顔を見ることができるということだ。逃走中には台本はない。とにかくハンターから逃げるだけとなっている。そのため普段、ドラマや映画で演技が中心の俳優が参加することで、いつも見ることができない素の様子を見ることができるのである。また、逃走中はハンターから逃げるという緊迫した状況のため、この「素の表情」がさらに現れやすい。このように逃走中は、芸能人の「そのまま」の状態を見ることができるため、ヒットしたのである。
3つ目は、最後まで逃げきれれば賞金が貰えるというルールである。実は逃走中は、単にハンターから逃げ切って終わりではない。制限時間の最後まで逃げ切ると、賞金が貰えるのだ。そのため、参加者の芸能人は全力で取り組む。これが非常に良かった。何故なら、基本的に芸能人はテレビに出演する際、テレビに出られるようになるまでの苦労は一切放送されない。成功した姿のみを映すのである。しかしこれに対して逃走中は、ハンターから逃げ切るという「努力をしている最中の」芸能人が映される。そのため、視聴者は出演者の芸能人に対して、「あんなに大変な番組に出て良く頑張っているな」というふうに感じることができる。この感情は、視聴者がただそう感じて終わるのではない。その感情と共に芸能人を覚えてもらうということができるのである。そのため、もし別の番組で逃走中に出演していた芸能人を見かけたときに、ファンになってもらえる可能性は高くなる。従って、逃走中は芸能人を売り込めるため、芸能事務所からしても美味しい番組なのだ。このように、視聴者と出演者側の調整を行う芸能事務所の双方に気に入られたことで、逃走中は長寿番組に成長できたのだ。
オチルナ!放送まであと2日🏄♀️🌊
— 【公式】『逃走中』 (@tosochu_fujitv) May 14, 2021
ジャニーズ三銃士も参戦💛❤️❤️
水も滴る良い男が見られるかも⁉️✨#オチルナ #フジテレビ #ソルジャー #オードリー #塚田僚一 #橋本良亮 #ジェシー #加藤史帆 #丹生明里 #HIKAKIN #那須川天心 #工藤阿須加 他 pic.twitter.com/UPpXLD6Szw
逃走中のこれから
以上のように、逃走中が人気の理由をみてきた。その理由は、いつ捕まるかわからないスリル感、芸能人の素顔を見れるということ、最後まで逃げきれれば賞金がもらえるルールの3つだった。
逃走中は視聴者から逃げず、しっかりと視聴者の需要に立ち向かえたことが人気の秘訣だった。近年は視聴者のことを考えず、製作側が独り歩きしている番組も多々存在する。そうした番組には是非、逃走中の番組構成を見習ってほしいものだ。
マリトッツォが流行している理由
マリトッツオが流行
ここ最近、突如流行しているスイーツがある。それはマリトッツオだ。マリトッツオとは、イタリア・ローマの伝統菓子でパン生地にクリームを挟んだシュークリームのようなスイーツである。今年の2月から急遽、このマリトッツオを提供する店が続々と登場し、今や様々なアレンジのマリトッツオが販売されている。なぜ突如、マリトッツオが流行したのか。今回はその謎に迫る。
マリトッツオが流行している理由
理由は3つある。1つ目は、高すぎず安すぎない価格であるということだ。マリトッツオの値段は500円~700円。ショートケーキの値段よりは若干高い場合が多い。しかし、それが逆に良かった。なぜならショートケーキなどのケーキ類は有名すぎるため、人にプレゼントするときなどに値段の相場がある程度バレてしまう。他にも、1人で買って食べる場合でも、ケーキ類より少し高めの値段であるため、自分へのご褒美として少し高級なものを食べるといった経験ができるのである。そのため、この少し高い値段設定が逆にウケて人気が出たのだ。
2つ目は、マリトッツオがパン屋の救世主ということだ。マリトッツオは、パン生地にクリームを入れるといった簡単な構成からできている。つまり、この2つのルールさえ守っていれば、何でもマリトッツオになれるのである。
特に近年、パン屋はパンの種類が飽和状態だった。そこにマリトッツオが現れたのである。しかも、アレンジがしやすいため、他のライバル店と区別化した商品を作って売ることができる。そのため、こぞってパン屋が様々なマリトッツオを作り出したことによって、マリトッツオのブームが起きた。従って、マリトッツオはパン屋という制作者側によって作られたブームと言えるだろう。これが2つ目の理由だ。
3つ目は、マリトッツオがあくまでもパンの種類の1つということだ。先述したようにマリトッツオはパンの一種。そのため、パン屋で売られることも多い。この「パン屋」という場所が非常に良かった。なぜなら、近年はパン屋ブームの真っ最中。パン屋には毎日、様々な人がたくさん押し寄せてパンを買う。そうなればもちろん、そのパンの横に置かれたマリトッツオにも自動的に見ることになる。つまり、マリトッツオは、パンの隣りに陳列されることで、パンを利用して自身の宣伝をすることができたのだ。そのため、パンを購入する客に、ついでに買ってもらう。それが繰り返されてブームが起きていったと考えられる。
マリトッツオのこれから
以上のように、マリトッツオが流行している理由についてみてきた。その理由は、高すぎず安すぎない価格であること、パン屋の救世主であること、あくまでもパンの種類の1つであることの3つだった。
マリトッツオはシンプルであり、様々なレパートリーを作ることができる。そのため、当面はレパートリーを増やしながら一定の人気を保っていくと考えられる。しかし、逆に種類が増えすぎてしまい、飽きられてしまうという可能性もあるので、今はアレンジを抑えて、ノーマルなマリトッツオを作ることに専念した方が良いのではないだろうか。今後のマリトッツオの可能性に期待したい。
【今週のお題】住みたい場所ランキング1位の横浜市はなぜ人気なのか
住みたい場所、教えてください
日本全国を対象にした住みたい~ランキングはたくさんある。例えばウェイブダッシュの「全国住みたい街ランキング」や大東建託の「住みたい街ランキング」、リクルートの「住みたい街ランキング」などがある。そのランキングで、どのランキングでもトップを連続で独占している街がある。それは神奈川県横浜市だ。あるサイトでは9年連続で当選するなど根強い人気がある。なぜ横浜市は人気なのか。今回はその真相に迫る。
横浜市が住みたい場所として人気の理由
理由は3つある。1つ目は、子育てに力を入れているということだ。意外な事実だが、実は横浜市は子育てに大きく力を入れている街なのである。例えば、「子ども・子育て支援新制度」という制度がある。この制度は、待機児童の問題を解決するために定められたものだ。内容としては、子育て専門のコンシェルジュが保育園の紹介や子育ての悩みを解決してくれる。横浜市は、この取り組みで待機児童が大幅に減少した。このように、しっかりと子育てに力を入れていることで、子育て層から根強い人気を得ているのである。
また、こうした取り組みを行っているせいか、進学塾の数も多い。そのため、横浜は私立中学・高校の進学率が高いのである。このように子育ての基盤がしっかりと機能しているため、子育てに意識の高い住民が集まった結果、横浜市は進学率の高い地域に成長したのだ。
2つ目は、横浜市はオシャレなイメージがあるということである。赤レンガ倉庫や海の見える丘公園や明治時代の領事館、港からの綺麗な夜景などオシャレな場所がたくさんある。そのため、いつか住みたい憧れの場所となっているため、多くの移住者が押し寄せた結果、住みたい場所として人気になったのである。
3つ目は、横浜市が愛着がわきやすい場所であるということだ。そもそも横浜市は人々に夢を持たせるよう宣伝しながら、住みやすい街づくりをしていくという手法が上手い。恐らく、これが横浜市人気の最大の理由だろう。その仕組みは、①上記で挙げたようなオシャレな建物で良い場所ということをアピールする。②観光で実際に見に来てもらう。ここで街に収益が入る。③そして、実際に訪れたことで街を気に入ってもらい、移住してもらう。④そうした移住者向けに住みやすい制度や取り組みを市全体で実施。このようにすることで、移住した人に心地の良い場所を提供できる。そして、それが口コミなどでさらに広がり、その結果、住みたい場所ランキング等で1位を獲得するのに至ったのである。まさにマーケティングのパーチファネルのような仕組みを使っているのだ。そのため、このパーチファネルの仕組みに誘導され、「横浜=住みたい場所」というイメージが人々の中に出来上がり、そして実際に移住する人が増加したことが人気の原因だろう。
横浜市のこれから
以上のように、住みたい場所ランキング1位の横浜市はなぜ人気なのかについて見てきた。その理由は、子育てに力を入れているということ、オシャレなイメージがあるということ、愛着がわきやすい場所であるということの3つだった。
先述したように、横浜市はマーケティングの仕組みをしっかり押さえたうえで、市の制度や取り組みを実施することで成果を上げていた。このようなマーケティングを軸にして、市政方針を決めている市町村は少ないと思う。他の市町村も横浜市を見習って、住みやすい場所を各地に作ってほしい。
芦田愛菜が高校生になっても成功し続けている理由
天才子役の芦田愛菜
2010年、ドラマ「Mother」を皮切りに数々のテレビ番組に出演している芦田愛菜氏。その活躍の幅は広く、近年はバラエティー番組やCMでも精力的に活動している。そんな芦田愛菜氏は子役出身の女優だ。子役は成長するにつれて活躍の場が厳しくなることが多い。そのため、子役で1度ブレイクしても成長すると以前のイメージと変わるため、消えていってしまう人がほとんどである。しかしそんな中、芦田愛菜氏は上手く立ち回り、女優としての立場を確立することに成功した。なぜ、彼女は高校生になっても成功し続けることができたのか。今回はその真相に迫る。
芦田愛菜が成功し続けている理由
理由は3つある。1つ目は、知的キャラを爆発させることができたことだ。もともと、芦田愛菜氏はブレイクした幼い頃から読書家であることが噂となっていた。本を読むという知的キャラの片鱗を見せていたのである。それが非常に良かったのだ。その片鱗を見せることで、後の有名私立中学校に進学する伏線となれた。この進学によって世間からは、「芦田愛菜氏が読書家だったのは、賢いから」という知的キャラに結びつけることができたのである。そしてこの進学が、子役というイメージから女優というイメージに上手く塗り替えることができたのである。
また、芦田愛菜氏のような知的キャラの女優は、芸能界にあまりいない。そのため、難しい話が問われるような取材やインタビューなどで重宝されるようになったのである。そういった場所で知的キャラを爆発させ、ネットニュースなどで取り上げられることで注目が集まり、消えることなく次の知的キャラ女優として飛躍することができたのである。
2つ目は、清純派女優の地位を確立させたということである。視聴者は、芦田愛菜氏を子役時代から知っている。そして、その成長過程も全てテレビで見てきた。そのため、芦田愛菜氏に関するネガティブな要素が一切ないという事実を知っているのである。これが清純派女優としての地位を確立させることができた大きな理由である。なぜなら、清純派女優に一番あってはいけないのが、ブラックなイメージである。とくに清純派女優は、週刊誌に熱愛報道などスクープされ、その地位から脱落してしまう人が多い。しかし芦田愛菜氏は、まだ高校生。未成年であるため、こうした報道をされることは限りなく低い。しかも芦田愛菜氏は真面目な性格のため、ブラックなことはしないという安心感がある。そのため、視聴者も芦田愛菜=清純派女優と安心して見ることができる。また、テレビやCM業界も、こうした理由から番組やCMに起用しやすい。これが芦田愛菜氏が飛躍した最大の理由だ。
3つ目は、キャラを小出しにできたことである。芦田愛菜氏は、子役→読書家→知的キャラ→清純派女優と自身のキャラを小出しにして上手くキャラを変更できた。しかも(図1)の通り、読書家というキャラを先に付け、知的キャラに移行したところなどに注目すると、上手くグラデーションになるようにキャラが変化してることがわかる。近年の知的キャラ→清純派女優というのも同様のことが言えるだろう。これは事務所のプロデュース力か芦田愛菜氏の策略なのかは不明だが、どちらにしても、この違和感の無い変化の仕方は非常に上手い。このように、キャラを小出しにして徐々に変化させたことが人気を継続させることができた1つの要因と考えられる。
芦田愛菜氏のこれから
以上のように、芦田愛菜が高校生になっても成功し続けている理由についてみてきた。その理由は、知的キャラを爆発させることができたこと、清純派女優の地位を確立させることができたこと、キャラを小出しにできたことの3つがあった。
今現在は、清純派女優として活躍することが多い芦田愛菜氏。まだ17歳であるため、今後もキャラを変えながら飛躍し続けることだろう。彼女が次に身にまとうキャラはどのようなものか。今から楽しみである。