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ラジオの人気が無くならない理由はなにか。

ラジオの人気

 近年、メディア媒体の増加が止まらない。一昔前は、本や新聞、雑誌、テレビ、ラジオぐらいだった。しかしスマートフォンが普及し、インターネットやSNSが頭角を現してきた。これらの影響は凄まじく、本や新聞、雑誌、テレビは過去のメディア媒体として追い込まれようとしている。そんな中、ラジオの人気は未だ健在だ。なぜ、ラジオだけが生き残ろうとしているのか。今回は、その真相に迫る。

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(写真1)ラジオのイメージ写真


ラジオが人気の理由

 理由は3つある。1つ目は、リスナーとの近さである。ラジオは、ただ一方通行の発信ではなく、頻繁にリスナーの意見やコメントを受け入れる。そのため、発信者とリスナーの関係性が深くなるのである。そして、たびたびコメントや意見が求められるため、リスナーは聞き手という立場だけでなく、盛り上げ役として番組に参加できる。つまり、ラジオは発信者と聞き手が一緒になって番組を作っているのである。そのため両者に一体感が生まれ、他のメディア媒体にはないものを作り上げた。その結果、他に似たメディア媒体が無く、競合することがないため、ラジオは生き残れたのである。

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(写真2)ラジオ収録イメージ写真

 2つ目は、自由なトークを展開できるということである。ラジオは、テレビに比べると番組1つの時間が長い。例えば、テレビ番組は約1時間ほどだ。しかし、ラジオでは1番組が3~4時間も放送することが珍しくない。このように、テレビよりもたくさんの時間を使うことができるため、本来テレビではカットされてしまうような芸能人の緩いトークもラジオでは採用される。この緩いトークが芸能人のファンからすれば、テレビで見ることができない芸能人の素の一面を見ることができる貴重なものなのだ。そのため、こうした一定数のリスナーがラジオの固定ファンとして存在するため、ラジオは今でも根強い人気を持つことができている。これが、2つ目の理由である。

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(写真3)ラジオリスナーイメージ写真

 3つ目は、ラジオは空間を作るということである。どういうことか。まずは、一般的なラジオの仕組みを考える。ラジオは、出演者の語りと背後に流れるBGM、そして意見を寄せるリスナーの3つが合わさって構成されている。ここで、気づくことはないだろうか。実はこの仕組みは、カフェとそっくりなのだ。カフェも友人やマスターといった人による語りと、店内はオシャレなBGM、そしてそれを楽しむ自分というリスナー。このようにラジオの仕組みを分解してみると、カフェと似ていることがわかる。つまり、ラジオは番組をリスナーに届けているのではなくて、誰でも自由に話せる「気軽な雰囲気」という場所を提供しているのである。そのため、リスナーは行きつけのカフェに通うような感覚でラジオを聞いているのである。

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(写真4)カフェイメージ写真

 このような仕組みは、TwitterなどのSNSには存在しなかった。しかし近年は、YouTubeInstagram、LINEでライブ配信ができるようになった。これらのライブ機能は、携帯画面に出演者が映り、その横や下にリスナーのコメントが出る。そして、時間は気にせず好きなだけ放送でき、背後にはBGMが流れる。実は、これらSNSもラジオの秘訣を導入し始めている。これは、ラジオ要素を取り入れることによって、SNS各社が、テレビのように衰退してしまうことを防ぎたいという目的があるからだ。このように、ラジオの仕組みはSNSが発展した現代でも一目置かれるほどの素晴らしい作りのメディアなのである。そのため、ラジオの人気は無くならないのである。

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(写真5)Instagramライブ映像

ラジオのこれから

 以上のようにラジオがなぜ人気が無くならないかについて見てきた。その理由は、リスナーとの距離感の近さ、自由なトークを展開できること、空間をつくるということの3つがあった。特に最後の3つ目に関しては、他のメディアはなかなか真似をすることが難しいだろう。SNSはそこに目を付け、その要素を取り入れた。そのため、SNSもこれらライブ配信の仕組みが無くならない限り人気は持続すると考えられる。このように、メディアは発信するだけでなく、1つの空間を提供できれば、ラジオのように生き残れることが判明した。もし、新たなメディアを作成するのであれば、こうしたところに注目してみると良いのではないだろうか。

 

なぜRIZAPは人気なのか

CMから人気になったRIZAP

 2015年、突如一斉を風靡したテレビCMがあった。それはRIZAPだ。RIZAPは、独自のCM方法が話題を呼んだ。それは、芸能人が回転台に乗り、現状の体型を露骨に見せつける。そして明るい曲調に変わったとたん、スタイリッシュな体型へと変身するという構成。これが世間にウケて大ブレイク。一時期は予約が殺到し、RIZAPのダイエット法がテレビで紹介されることもあった。そして、それから5年が経過。今でもRIZAPは変わらず人気を保っている。なぜRIZAPは人気なのか。今回はその秘密に迫る。

 

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(写真1)RIZAPロゴ写真

RIZAPが人気の理由

 その理由は3つある。1つ目は、絶対勝利するCM構成だ。このCMは、はじめに暗い音楽と共に、しまりのない体型を見せる。そして、そこから一気に美しくなった姿を華麗なBGMと共に乗せる。このようにすることで、視聴者に、「RIZAPに行けば、ここまで変わるの!?」という衝撃を与える仕組みになっている。つまり15秒という少ない時間の中に限りなく落差のある緩急を詰め込んでいる。これが視聴者にインパクトを与えてのだ。

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(写真2)RIZAP CMイメージ

 さらに、視聴者が知っている有名な芸能人をCMに次々と起用することで、「あの人も!あの人も!あの人も変わった!!」という状況を生み出す。そして、いつの間にか、「次は自分だ!」ということを頭にすり込む工夫が施されている。従って、RIZAPのCMは、落差のあるインパクト+芸能人を出演させ親近感を出させる工夫という「衝撃+心理」の2つを15秒の中で使っているのだ。そのため、その巧みなCMの手法から人気に火が付いたのである。

  2つ目は、RIZAP独自の「楽しんどいダイエット法」である。一般的にダイエットと言えば、食事制限や辛い運動などが待っている。もちろんRIZAPでもそうしたダイエットを取り入れている。しかしRIZAPには、これまでのダイエット法とは決定的に違うところがある。それは、専属トレーナーがモチベーションを維持してくれるということである。  

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(写真3)RIZAPトレーニング様子

 RIZAPでは、マンツーマンでトレーナーが指導し、1人の体験者と向き合う。そのため、厳しいトレーニングで挫折しかけても、トレーナーが暖かい言葉をかけてモチベーションを維持してくれるのである。そして、一人ひとりに合うモチベーションの上げ方を親身になってしてくれる。これはマーケティング戦略の「返報性の法則」を上手く利用したものだ。人は、誰かに何かしてもらうと、そのお返しをしたくなる。RIZAPはトレーナーが必死に向き合って応援するということを体験者に与えるため、体験者はそれに答えたくなるのである。その結果、辛く苦しいトレーニングも継続して楽しく取り組むことができ、結果に結びつきやすくしている。まさに「楽しんどいダイエット法」となっているのだ。

www.youtube.com

3つ目はRIZAPが目指すのは、ただ痩せるだけではないということだ。これはどういうことか。実は従来のダイエットでは、主に体脂肪を減らすことが目標に掲げられる。しかし、RIZAPでは「美しい体型を手に入れる」ということを目指す。そのため、これまで付いた脂肪を落とすだけという考えを捨てて、「理想の体になりたい!」という憧れに変えることで、モチベーションを維持しやすくしているのである。もちろんダイエットをするのは美しくなりたいという願望のためであるが、日本人は謙虚なため、ダイエットをする=これまでの悪い体型の改善といった戒め的な意味になることが多い。RIZAP はその部分に目をつけ、「憧れの体を目指す」といったポジティブな意味に変換した。これが日本人にウケ、流行したのである。

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(写真4)RIZAPで理想の体を手に入れるイメージ

緻密な戦略のRIZAP

 以上のようにRIZAPがなぜ人気なのか見てきた。その理由は、絶対勝利するCM構成、楽しんどいダイエット法、ただ痩せるだけではないことの3つがあった。このようにRIZAPは斬新な構成のCMと、辛いことをどのようにして、やる気を出してもらえるかといった人の動かし方に注目したため、成功した。このようなことはRIZAP以外にもビジネス交渉の場や、勉強などにも応用できるだろう。是非RIZAPに通い、そのノウハウを取得して、他のことにも活かしてほしい。

なぜ新型コロナウイルスは終息しないのか

新型コロナ見えない終息はいつに…

 新型コロナウイルスの脅威に晒されてから早1年。事態は終息に向かうどころか、大量の変異株が世界に蔓延し、より深刻な状態へと加速している。しかし、そのような状況の中で、着々と感染対策に成功し、ウイルスを封じ込めた国がある。それは中国だ。新型コロナウイルス発見当初は壊滅的な被害を受けたが、その後すぐに事態は終息。変異株が拡大している現在、ほとんど新規感染者がいない。それに対して日本は去年より状態が悪化。数々の変異株の登場により医療体制が追いつかず、病床を圧迫し続ける日々が続いている。なぜ、新型コロナウイルスは日本で終息することができないのか。今回はその謎に迫る。

 

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(写真1)新型コロナウイルスイメージ写真

新型コロナウイルスが日本で終息しない理由

 新型コロナウイルスが日本で終息しない理由は、3つある。1つ目は、中途半端に発令する緊急事態宣言だ。誰もが気づき始めているが、毎回、感染者の減少傾向が続いた段階で、早めに宣言を解除してしまう。ここで注目したいことは、この緊急事態宣言の解除される目安だ。解除の目安は、感染者数が減少していることを中心に決めてしまっている。これが問題なのだ。感染者数は重傷者や軽傷者を含めている。それに日にちや、その日の検査できる数によって変動する。従って、これを目安にしている時点で、感染の根本的な状況である重傷者の割合や、都会での外出率などを把握できない。その結果、宣言解除後、感染拡大をぶり返すということになってしまう。そのため政府はもう一度、新型コロナウイルスの状況を確認する目安を考え直すべきだと思われる。例えば、全国の空き病床数(重傷者と軽傷者を含む)÷全国の時間帯別外出人数×100を数字で割り出す。(筆者は数学に詳しくないため、あくまでも一例)そして、その結果が新型コロナウイルス流行前と同程度の値になれば宣言を解除するなど、そうした具体的目安を作成すれば、国民も理解しやすく、協力的になるのではないだろうか。

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(写真2)緊急事態宣言イメージ写真

 2つ目は、確実に調べない感染経路だ。感染経路については、政府は携帯用アプリ「COCOA」を推奨してきた。このアプリはしっかりと活用されているのだろうか。夕方のニュースの新規感染者発表を見ると、感染経路不明という文字が目立つ。これは、国民に「COCOA」アプリが浸透していないか、そもそもこのアプリで確実に感染経路を掴めていないかのどちらかになる。つまりは、どちらの結果にしても、上手く活用できていないということだ。このような曖昧な感染経路対策が感染拡大に繋がったのである。

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(写真3)接触確認アプリ「COCOA」

 では、他国ではどうしているか。例えば、隣の中国では、感染経路を徹底的に潰している。万が一、施設で新規感染者が出ると、その施設は立ち入り禁止となり、施設に出入りしていた関係者全員にPCR検査を実施。しかも、結果が判明するまでは施設から出ることはできない。このように、徹底した感染経路対策で新規感染者を抑え込んでいるのである。逆に言えば、ここまで徹底しなければならないのである。これを聞くと、今の日本の感染経路対策がいかに生ぬるいか、わかるだろう。

 3つ目は、怖くない制裁である。日本は緊急事態宣言の罰則が甘い。例えば、飲食店が自粛要請を破って営業しても、罰則はたったの30万円。これなら、罰則を払って営業した方が特だと考える業者も現れる。そして、この緩い罰則は、「この程度の罰則なら、まだ大丈夫」という意識が国民全体に身についてしまい、結果、イマイチ効果が上がらない緊急事態宣言となってしまうのだ。海外ではどのようにして対策をとっているのだろうか。

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(写真4)緊急事態宣言イメージ写真2

 例えば、フランスでは宣言要請に従わなかった場合、罰金が定められている。ここまでは、日本と同様だ。しかし、フランスはそれだけではない。違反を4回繰り返せば日本円で約44万円の罰金と半年の禁固刑になる。このように海外では、厳しい罰則が定められている。これに対し日本は、こうした取り組みを行わないため、いつまで経っても感染者は減らないのである。

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(図1)各国の新型コロナウイルスによる規制事例

新型コロナウイルス対策の今後

 以上のように、なぜ日本で新型コロナウイルスが終息しないのか見てきた。その理由は、中途半端に発令する緊急事態宣言、確実に調べない感染経路、怖くない制裁の3つがあった。これら3つを見ていくと、いかに日本が緩い感染対策をしているということがわかっただろう。これは、恐らく日本特有の周りの業界に対する忖度が働いていた結果だと思われる。今、日本は危機を迎えている。政府は、そのことをしっかりと再認識し、皆で協力し合いながらこの危機を乗り越えたい。

レモネードの人気がイマイチな理由

レモネードの人気が出ない

 近年、タピオカブームに代わり、レモネードが流行るという噂があった。しかし、6月になっても未だに流行の兆しは見えない。新型コロナウイルスの影響もあるだろうが、それにしても、まだ話題になりきれていない感じがする。なぜ、レモネードの人気はイマイチなのか。今回はその真相に迫る。

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(写真1)レモネードイメージ写真

レモネードの人気がイマイチな理由

 理由は3つある。1つ目は、真新しさがないということだ。そもそもレモネードが日本に伝わったのは1853年。実はかなり歴史がある飲み物だ。そして、専門店だけで飲める!というわけでもなく、案外どこでも飲めてしまう。例えば、普通のカフェやファストフード店などのメニュー表を見ると、意外と普通に並んでいる。このように、レモネードは日本人にとって、身近に存在する飲み物のため、真新しさがなく、流行の兆しがイマイチなのである。

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(写真2)レモネードInstagramイメージ写真

 2つ目は、アメリカの流行を直輸入したからである。実は今回、日本のレモネードブームの兆しは、アメリカのレモネードブームの影響を大きく受けている。近年、アメリカではレモネードがインスタ映えする飲み物として、多くの若者にウケた。そのため、日本でもウケると考え、日本の文化を考えずにそのまま持ち込んだのだろう。確かに、日本はアメリカの文化を受け入れやすい。野球やハンバーガーなどのスポーツや食文化は全てアメリカのものである。しかし、実はアメリカ文化を全て受け入れているわけではないのである。例えば以前取り上げたSNSアプリのClubhouseやハンドスピナーが良い例だ。

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 このアプリはアメリカで大ヒットをして、鳴り物入りで来日。しかし、アメリカほど大ヒットはせず、ブームは数ヶ月で終わってしまった。これは、上記の記事でも取り上げたが、日本の文化を無視してアメリカの流行を取り入れてしまったことが原因だった。今回のレモネードもまさにその事例に当てはまるのである。

 そもそも、アメリカでレモネードが流行した理由は、ただインスタ映えをするからという理由だけではない。その背景にはアメリカの若者の健康志向がブームになっていたのである。つまり、アメリカ人は健康志向であることをアピールするためにレモネードを飲んでいたのである。しかし、ただレモネードだけをインスタに上げるのは味気ない。そこで、インスタ映えをするようにオシャレにレモネードを撮り始めた。これがインスタにアップされているオシャレなレモネード写真の正体なのだ。従って、レモネードの背景にある健康ブームを取り入れないと日本でレモネードが大きく流行ることはないのである。そのため、日本のレモネードブームには火が付かなかった。

 

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(写真3)夏のレモネードイメージ写真

 3つ目は、タピオカドリンクに比べてインパクトがないということである。タピオカはブーム当初、専門店でしか飲むことはできなかった。そのため、「タピオカを体験したい!」という思いの人がこぞって専門店に行列を作ったのである。しかし、レモネードは案外どこでも飲めるため、こうした体験はどこでも味わえる。このように、タピオカに比べてインパクトが薄すぎたのだ。

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 他にも、インパクトの薄さは見た目にある。タピオカドリンクは何と言っても、黒くて大きいタピオカのツブツブが大きなインパクトを与えた。さらにそのタピオカを吸い込む専用の大きなストローも、「あのストローを使ってみたい!」という好奇心を駆り立てる。この2つの影響により、タピオカドリンクを体験したい人によって人気が出たのだ。これに対してレモネードは、従来のレモネードと見た目も同様であり、ストローも普通のものだ。そして、飲んだことがある人が多いため、味もなんとなく想像ができてしまう。このようにインパクトの薄さがブームにならなかった要因の1つだと考えられる。

 

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(写真4)タピオカジュースイメージ写真

 

レモネードはこれからの流行

 以上のように、レモネードの人気がイマイチな理由を見てきた。その理由は、真新しさがないこと、アメリカ文化を直輸入してしまったこと、タピオカドリンクに比べてインパクトがなかったことの3つが影響していることがわかった。しかし、これからもレモネードブームが日本で起きないとは限らない。なぜなら、アメリカで人気の健康志向が日本に入ってくれば、再びレモネードが注目される機会があると考えられるからだ。

今回のケースは流行を取り入れる順番を間違えてしまったことが原因だった。もし、先にアメリカの健康志向ブームを取り入れていると、結果は変わっていたかもしれない。流行を取り入れるときは、しっかりと流行しているものの背景や前後を確認してから取り入れることが最善策である。

 

 

仕事がきつい新入社員はなぜ増えたのか。

仕事がきついと感じる新入社員の増加

 6月に入り、新入社員も入社して3ヶ月目。研修を終えて、社内のことを少しずつ理解してきた頃だろう。そんな時期に増加するのが、新入社員の早期退職だ。この傾向は年々増加しており、中には入社して1週間という非常に短い期間で退職を決断する人もいる。その理由は様々だが、一番多い理由は仕事がきついというものである。なぜ、仕事がきついと感じる新入社員が増えたのか。今回はその真相に迫る。

 

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(写真1)新入社員イメージ写真

仕事がきついと感じる新入社員が多い理由

 その理由は3つある。1つ目は、低賃金の職場が多く、モチベーションが上がらないということだ。このようなことを言うと、「最近の若いヤツは...」と言い出す人が多いと思う。しかし、これは紛れもない事実なのである。ここで、2020年の20代の手取りと1997年の20代の手取りを比べてみる。2020年の20代の平均給与は33万7千円だった。これに対し、1997年の20代の平均給与は33万6千円となっている。つまり、この20年間で若者の給料は減少しているのである。しかも、さらに税金の負担は1997年よりも大きくなっている。例えば消費税は3%だったことに対し、現代では10%、また、少子高齢化ということも重なって、支払う税金額は1997年に比べて大幅に増えている。従って、若者の手取り額は、1997年のときと比べて大幅に少なくなっているのである。そのため、せっかく入社しても、求められている労働量に対して、給料が少ないため、落胆してモチベーションが下がってしまうのである。これが1つ目の理由だ。

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(写真2)落胆する新入社員イメージ写真

 2つ目は、入社当時から超高速の情報社会ということだ。今の世の中はインターネットを利用して当たり前。ネット社会だ。会社間の情報のやり取りや取引先とのやり取りまで、全てはネットで行われる。これが問題なのだ。ネットのメールは、郵便などよりも早く届く。そのため、メールが来れば、その日のうちに処理していかなければならない。この作業は慣れている社員からすれば、そこまで苦しくないものかもしれない。しかし、これを初めて行う者にとっては、情報が速すぎて、ついていけなくなるのである。

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(写真3)忙しい新入職員イメージ写真


 この状況を例えるなら、大縄跳びがわかりやすい。数十年前はネットが無いところも多く、仮にネットがあったとしても速度が遅いものがほとんどだった。そのため、現代に比べると、大事な返信は郵送が多いため、ゆったりと返信を送ることができた。また、簡単な情報は電話で受けることが多かったため、郵送=重要度の高い情報、電話=すぐにこなせる仕事という大雑把な認識で対応することができた。そして、そうした業務に慣れてきたところで徐々にネットが登場。緩やかに情報伝達速度が上がったため、情報社会の加速についていくことができたのである。これを大縄跳びで表現すると、ゆっくり回している大繩の中に入って跳び、その跳んでいる間にゆっくりと速度が速くなるイメージだ。つまり、社会が少しずつ変化してきたため、それにゆっくりと適応することができたのだ。

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(図1)昔の情報社会の様子


 しかし、これに対して現代は、超高速の情報社会。ネットをつなぎ、次から次へとメールが来るのは当たり前。しかも、重要度の高いメールや重要度の低いメールがバラバラに送られてくる。そのため、まずは全てメール文を読んで自分で判断するところから始まるのである。これを大縄跳びで表すと、縄跳びが、少しできるようになった新人がいきなり超高速で回されている大繩に入って今すぐ跳べと言われているようなものである。そのため、サポートをしなければ最初の段階で転んでしまう。その結果、仕事がきついと感じる新入社員が増えたのだ。

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(図2)現代の情報社会の様子


 3つ目は、求められることの増加だ。新入社員といえば研修後、先輩に仕事を教えてもらいながら、お茶くみなどの雑務をするところから始まると考えている人が多いだろう。しかし、現代は全く違う。新入社員は即戦力でなければならないのだ。職場に配属されたときから、他の社員と同様、もしくはそれ以上の働きを求められる。そのため、入ったばっかりにも関わらず、お茶くみなどの雑務のほかに、自分の担当の仕事を割り振られ、いきなり自分の頭で考えながら仕事をする。しかも、昔と違って今は残業ができない。そのため、定時という限られた時間内に雑務と自分の担当業の2つを同時にしなければならないのである。しかも、それだけではない。先輩社員の仕事も機嫌を伺いながら、その定時の時間内で手伝わなければいけない。そのため、数十年前の新入社員よりも求められていることがはるかに多いのである。しかし、先述した通り給料は20年間よりも低い。これなら仕事がきついと感じるのは当たり前といっても良いだろう。

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(写真5)体調を崩した新入職員イメージ


仕事がきつい新入社員の対処法

 以上のように、仕事がきついと感じる新入社員が増えた理由を見てきた。その理由は、給料の低さ、超高速の情報社会、求められることの増加の3つだった。このように、今現在の新入社員は、過去の新入社員よりもかなり過酷になっている。この事態を今すぐ改善しなければ、退職していく新入社員が後を絶たなくなる。この事実を認識する人が増え、すぐに改善へ向かうことを願いたい。

 

ワークマンは女性になぜ人気なのか

女性人気が広がるワークマン

 近年、アパレル業界に新たな旋風を巻き起こす企業が誕生した。それはワークマンだ。ワークマンと言えば、現場作業の職人たちを支えてきた老舗ブランドである。そのワークマンが女性服に進出したのだ。そして、その売れ行きは絶好調。最近はその人気がテレビで取り上げられるほどである。なぜ、ワークマンは女性に人気が出たのか。今回はその真相に迫る。

 

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(写真1)ワークマン女子イメージ写真

ワークマンが女性に人気の理由

 理由は3つある。1つ目は、ソロキャンプの流行で安いアウトドア用品を求める女性が増加したことだ。近年はコロナ禍の影響により、ソロキャンプが女性の間でも話題となっている。その影響を受けてワークマンを知った人が多いのだ。そもそもワークマンは、ソロキャンプ流行の前からアウトドア用品に力を入れ始めていた。そのことが、女性客の間でもテレビCMなどを通して認知されていたため、ワークマンに立ち寄る女性が増えたと考えられる。これが1つ目の理由だ。

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(写真2)ソロキャンプイメージ写真

 2つ目は、若年層で服にこだわりを持つ女性が減ったことだ。昔は、高価なブランド服を購入する女性が多かった。しかし近年、20代の平均給与は1997年のときと比べ減少している。そのため、若年層の女性が高価な服を求めることは少なくなった。そして、その需要に対して、UNIQLOH&Mなどのファストファッションブランドが入り込み、若年層の顧客を鷲掴みにしたのである。その結果、若年層の女性客をターゲットとした高級アパレル企業は淘汰されていってしまったのである。また、そんな状況に追い打ちをかけたのが新型コロナウイルスだ。この感染症が蔓延して以来、緊急事態宣言が発令され、外に出かける機会が減少した。そのため、服にこだわりを持つ若年層の女性客は減り、さらにUNIQLOなどのファストファッションブランドに流れて行ってしまい、その恩恵をワークマンも受け取ることができたのである。

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(写真3)UNIQLOロゴ写真

 3つ目は、作業服=耐久性のある製品というイメージの定着である。ワークマンは現場職人が使用する用品を揃えているお店として、多くの人に認識されていた。現場職人が使う服と言えば、作業用のため、「頑丈」というイメージが自動的につく。もちろんそのイメージ通り、ワークマンの服は頑丈だ。ここで注目してもらいたいのが、近年のファストファッションブランドの特徴である。ファストファッションブランドは、値段が安い。しかし、生地の耐久性はない。筆者もこうしたファストファッションブランドの服を着たことがあるが、1,2回洗濯しただけで襟元が伸びきってしまって使い物にならなくなったことがある。そこで、ワークマンは、従来の「安くて、最先端」という2つの軸をコンセプトにしていたファストファッションブランドに対して、「安くて、最先端で、さらに頑丈」という3つの軸で立ち向かったのだ。そうすることで、これまで高級アパレル企業が勝てなかったファストファッションブランドに対抗できたのである。恐らく、この「安くて、最先端で、さらに頑丈」という組み合わせがワークマンがヒットした最大の要素だろう。

 

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(図1)従来のファストファッションブランドとワークマンの違い

 

ワークマンの女性人気

 以上のように、なぜワークマンが女性に人気なのかを見てきた。その理由は、ソロキャンプの流行による需要、服にこだわりを持つ人の減少、「安くて、最先端で、さらに頑丈」という3つが関係していることがわかった。これは、これまでのファストファッション業界に新たな革命を起こすかもしれない。消費者は見かけのパフォーマンスでは騙されなくなってきている。今後は、品質にも力を入れた手軽でオシャレな服が求められる新時代に突入しそうだ。

「うっせぇわ」が人気の理由

「うっせぇわ」が人気

 年明けから早くもヒット曲がでた。それはado氏が歌う「うっせぇわ」だ。この曲はYouTubeで話題となった。その後、タイトルやサビの「うっせぇわ」という表現に対し、子どもを持つ親から否定的な意見が出るなど、社会的に世間の話題を集めることもあった。そんな流行歌である「うっせぇわ」はなぜ流行したのか。今回はその真相に迫っていく。

 

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(写真1)「うっせぇわ」動画画像より

「うっせぇわ」が人気の理由

 この歌が人気の理由は3つある。1つ目は、現代の若者の思いを代弁した歌詞であるということだ。歌詞をよく読んでみると、「ちっちゃな頃から優等生 気づいたら大人になっていた」や「純情な精神で入社しワーク 社会人じゃ当然のルールです」といった現代の20代の思いを代弁するかのような歌詞である。

 近年、4~5年前から真面目な学生が増えた。これについては、下記のリンクで述べている。

 

threemindewakaru.hatenablog.com

 

  簡単にまとめると、指定校推薦で大学を目指す学生が増えたため、学生の間で真面目なこと=良いという風潮になっている。そのため、真面目な若者が急増した。いわゆるZ世代と呼ばれる層だ。彼らは、真面目で不満を口にしない。そのため、常に不満を心の中にため込んでしまっている。そうした精神状態の若者が多いため、ado氏の「うっせぇわ」が彼らの心に響いたのである。つまり、降り積もるストレスをado氏が「うっせぇ うっせぇ うっせぇわ」というサビで代弁してくれる。それがストレスの吐け口の代わりとなり、人気が出たのである。

 2つ目は、ado氏が顔出ししていない女子高生という人物像にある。ado氏はこの曲の発表当時、現役の女子高生だった。しかも顔出しをしていない。このような背景から視聴者は、「プロの歌手」という認識より、「普通の女子高生」という人物として捉えたのである。その結果、自分の境遇と、歌の歌詞を照らし合わせて聞きやすくなり、若者から共感を得やすくなったと考えられる。

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(写真2)ado氏イメージ画像

 3つ目は、サビの「うっせぇわ」だ。確かに耳に残る言葉であるため、Jポップのサビには適した言葉だと思われる。しかし、このような暴言に近い言葉は、他のJポップではあまり使用されない。Jポップは、いろんな人が聞いて心地の良い歌詞を目指すため、応援系か、感謝系、恋愛系の言葉が多い。ところがこの曲はあえて、その路線から外れることによって、視聴者に衝撃を与え、注目してもらうといった手法をとったのである。つまり、今までのJポップのサビには無かった「怒り系」という新しいジャンルを作り出したのである。そのため、その新鮮さから、人気に火が付いたのだろう。前述したが、とくに現代は本音で話せる機会が少ない。そうしたことからも、この「怒り系」のサビがヒットした理由だと考えられる。

 

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(図1)J-POP歌詞の大まかなジャンル

「うっせぇわ」の今後

 「うっせぇわ」が人気の理由は、若者の思いを代弁していること、ado氏が顔出ししていない女子高生だったこと、「怒り系」という新たなジャンルを作ったことの3つが関係していた。とくに1つ目と2つ目の理由が、現代社会のニーズと上手く合致したことがヒットの決め手となったのだろう。このように、これからのJポップは「王道の売れ筋パターン」ではなく、こうした社会情勢を意識して曲を作った方がヒットする傾向にあるのではないだろうか。今後も、社会情勢に応じて新たな系統のJポップが誕生することが今から待ち遠しい。

 

オリンピックを開催する理由

開催1か月に迫った東京オリンピック

 1964年に開催された東京オリンピックから56年。2020年に再び東京でオリンピック開催が予定されていた。しかし、全世界で新型コロナウイルス感染症が蔓延。近年稀にみるウイルスの大流行により、2020年のオリンピック開催は延期となった。それから1年が経過。状況は変わらないどころか全世界で新型コロナウイルスの変異株が蔓延し、海外では再びロックダウンなどの強行策が行われている。そんな中、オリンピックは1か月後に開催を予定している。なぜ、そこまでしてオリンピックを開催しなければならないのか。今回は、その謎に迫る。

 

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(写真1)オリンピックロゴ

オリンピックを開催する理由

 オリンピックを開催する理由は3つある。1つ目は経済だ。日本は、東京オリンピック開催国のため、これまで多額の開催費を投入してきた。その費用は、現時点で総額1兆6440億円。これは、競技会場やオリンピックでの新型コロナウイルス感染症対策費も含まれている。このように多額の資金をつぎ込んだ以上、なかなか後には戻れないのである。

 また他にも、飲食店の影響が大きい。いくら海外からの観戦者が減少しても、メディアやアスリートなどの大会関係者による飲食店利用はある程度見込まれている。そのため、開催を中止にすると、オリンピック収益を見込んで用意していた飲食店に大幅な打撃を与えてしまう。それだけではない。もし開催中止になると、この飲食店を支えている関係企業、例えば食材を販売している卸売業や魚の養殖業などにも影響を与えかねない。従って、開催を中止にすることが難しいのだ。

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(写真2)オリンピック選手村イメージ写真

 2つ目は、オリンピックが「日本復活の意味合い」を持っているからである。日本は、東日本大震災バブル崩壊など様々な困難を乗り越えてきた。その乗り越えてきた証を各国に見せることによって、災害や戦争、金融危機で苦しんでいる国々に勇気を与えることができる。そのような意味もあったため、日本が開催国として選ばれたのだ。そのため、現在のこの苦しい状況を中止という形で簡単に諦めることはできないのである。もし、中止にすれば、「日本のような先進国でもコロナに打ち勝てないのか」といった落胆が生まれ、「困難を乗り越えられる強い日本」を示すことができなくなってしまう。

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(写真3)東日本大震災「奇跡の一本松」

 また、背後に冬季の北京オリンピックが控えていることも関係している。冬季北京オリンピックは2022年の1月開催予定だ。北京オリンピック開催国の中国は、現時点で新型コロナウイルス感染症を抑え込んでいる。そのため、1月の開催は予定通り行われることになるだろう。もし、日本が中止し、冬季の中国が開催できれば、「日本が困難に負けてしまった」ということを露呈させてしまう。そのため、どうしても何らかの形で開催をしなければならなくなっているのである。これが2つ目の理由だ。

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(写真4)2022年「冬季北京オリンピック」ロゴ

 3つ目は、オリンピックが政治以外で唯一の世界交流の場所になっているということだ。これだけ多くの国々が同時に集まることはない。そのため、ここで「オリンピックを開催する」という1つの目的を達成することで、各国と政治面以外での結びつきを強くする意味合いがあるのである。よく考えてみれば、206の国と地域が1つの場所に集まる機会はオリンピックだけである。そのため、オリンピックに参加することで、世界を1つにする意味合いを持っているのだ。そして、これだけ多くの国々が参加することによって、これまで対立していた国や関係が深くなかった国々と交流ができる可能性もある。つまり、学校行事で言うところの体育祭や文化祭といったところである。これまで仲があんまり良くなかった人と共に1つのものを作り上げて仲良くなる。そうした意味合いがオリンピックにはある。しかし、ただ仲良しごっこをしているだけではない。オリンピックは新たな「ビジネスの取引き先を見つける場」としても機能しているのである。例えば、オリンピックを通して仲良くなった国々で貿易を始めたり、関係が悪化していた国々が仲良くなり、関税を引き下げたりなどの効果もわずかながら期待できる。このように、オリンピックを開催することは、実は我々が思っている以上に絶大な効果があるのだ。

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(写真5)オリンピック観戦イメージ写真

東京オリンピック開催に向けて

 以上のように、オリンピックを開催する理由を見てきた。その理由は、経済問題や日本復活の意味合い、世界交流の場という3つがあった。そのため、新型コロナウイルス感染症が拡大していても、なかなかオリンピックを中止にできないのだ。

現状のままオリンピックを開催するのは難しい。しかし、日本はこれまで幾度となく困難を乗り越えてきた。その経験がある日本なら必ず今回も乗り越えることができるに違いない。開催まであと1か月。オリンピックを安全に開催する方法を探す日本に

紫色のランドセルが女の子に人気の理由

2021年のランドセル人気カラーは紫

 近年、学校帰りの小学生を見ると驚くことがある。それはランドセルのカラフルさだ。筆者が小学生の頃は、ランドセルと言えば男の子が黒色、女の子が赤色ということが主流だった。まれに男の子で紺色や深緑色、女の子でピンクなどがあったが、筆者の印象ではクラスに2,3人いれば良い方だった。そこで気になってネットで調べてみると、現代は実にたくさんの色のランドセルが売られていた。特に驚いたのは、女の子の人気カラーは赤色やピンク色ではなく紫色になっていたことだ。なぜ、紫色のランドセルが女の子の間で人気なのか。今回はその謎を考えていく。

 

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(写真1)紫色のランドセル

ランドセル紫色が人気の理由

 理由は3つある。1つ目は、今前世代の女子に人気である「ゆめかわいい」というジャンルの影響だ。このジャンルは2013年に原宿系モデルのAMO氏によって作られた新しいジャンルである。ゆめかわいいは、淡いピンクや紫色を中心に、女の子が昔憧れていたユニコーンや魔法のステッキなどを詰め込んだ世界観のことを表す。当初は、20代の女性を中心に流行していたが、可愛らしい世界観のため、小学生の女の子にも広がったのだろう。この世界観が影響して、紫という色がランドセルで流行したと考えられる。

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(写真2)ゆめかわいい発案者のモデルのAMO氏

 2つ目は、男女問わず大人しい子どもが増えたことだ。現代では、あまり小学生の不良少年や少女は著しく少なくなった。その原因としては、スマホの影響があるだろう。わざわざ不良行為に走らなくても、スマホがあれば何でも解決でき、楽しいことができる。また、危険な好奇心が生まれても、ネットで探すことで、その好奇心は満たすことができる。そのため、自ら危険な行為を行う子どもが減ったのだ。このようにスマホに頼ることによって、気になることがあっても、人に聞かずに解決できるようになり、スマホに集中するあまり内向的な子どもが増えたのではないだろうか。その結果、「夢の中の世界」という内向的な世界観に引き込まれる女の子が増えたと考えられる。

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(写真3)iPhoneイメージ写真

 3つ目は、小学生が現実に夢を持つことができなくなったということである。現代の日本は不況が続いている。若者の給料は1997年時と比べて、わずかだが減った。さらに、消費税のなどの税金も高くなり、若者の手取りは少ない。そのため、未来に明るい希望が持てない子どもが増えたのである。そこで、そのような現実から少しでも離れたいという思いから、こうした「ゆめかわいい」というジャンルに人気が出たと考えられる。

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(写真4)ゆめかわいいイメージ写真

ランドセルの色の変化

 以上のように、紫色のランドセルが人気の理由は、「ゆめかわいい」という新ジャンルの出現、大人しい子どもが増えたこと、現実に夢を持つ小学生の減少というがあった。この結果を見ると、「ゆめかわいい」というジャンル自体も、現代の若者が夢を持てないという社会情勢の中から生まれたものという可能性が強まった。ランドセルの紫色は、そうした若者の悲痛なSOSの一部なのかもしれない。

 

 

プリクラの人気が無くならない理由

人気が続くプリクラ

 初登場から女子中高生、女子大生(以下、女子学生)に絶大な人気を誇るプリクラ。仲のいい友人と写真を撮り、可愛く盛り付けをすることは、もはや定番となっている。しかし、このような可愛らしい盛り付けはスマートフォンが普及した今、様々なアプリで行うことができる。ところが、それでもなお、プリクラの人気は健在だ。一体プリクラの何が、女子学生を惹きつけるのだろうか。今回は、そこに焦点を当てて見ていく。

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(写真1)プリクラ機

 

プリクラが人気の理由

 プリクラが人気の理由は3つある。1つ目は、スマホへの対応力だ。これまでプリクラと言えば、写真を撮って盛りつけ、最終的には印刷して持ち帰ることが一般的だった。しかしスマホが普及した今は、それだけでは女子中高生・女子大生の人気を集めることはできない。実は印刷した写真の隅にはQRコードがある。このQRコードを読み取ればプリクラの写真を高画質でスマホの中に取り込むことができるのである。つまり、スマートフォンの加工アプリというライバルに対してプリクラはあえて、そのスマートフォンを利用し、スマホの加工カメラアプリと共存する道を選んだのである。そのため、現代でも人気が健在なのだ。

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(写真2)プリクラ機に表示される

 2つ目は、女子中高生・女子大生の間でプリクラで写真を撮ること=友だちであることを示す文化が出来上がっているということである。わかりやすい例で言えば、プリクラで写真を撮ることは、杯を交わすような感覚なのである。流行を生み出し続けて、人気を得ていると思われがちなプリクラだが、実はこうした「女子学生文化」を作り上げたことで、人気の状態を保っているのだ。これが2つ目の理由である。

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(写真3)杯イメージ写真

 3つ目は、プリクラが体験型アトラクションになっていることだ。わざわざ学校から遠いゲームセンターまで友だちと会話しながら一緒に通い、写真を撮って盛り付けをする。そしてその後、飲食店や公園でプリクラの写真を見ながら話す。この一連の行為自体が「女子学生体験」という1つの大きなアトラクションとなっており、女の子の憧れとなっているのである。

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(写真4)プリクラ専門店

 こうした要素は、年々拡大しつつある。その理由としてはSNSの存在だ。これまでは、ゲームセンターに行ってプリクラを撮る→その写真を見ながら話す→帰宅という流れだった。しかし、現在はSNSの影響により、ゲームセンターに行ってプリクラを撮る→その写真を見ながら話す→帰宅→帰宅後、SNSにプリクラの写真をアップする→いいね!がもらえる。このように、SNSの出現でプリクラは、アトラクションの要素が拡大したのである。特に、いいね!という項目がこの流れを一段と加速させた。これまでは、プリクラを撮った友人や、他の友人と共有するという閉鎖的な空間でしか見せることはなかった。しかしSNSでは、友人以外の人もプリクラを閲覧し、いいね!を送ることができる。例えば、同級生の男子学生や、友人の知り合いなど、一気に拡散できて、いいね!がもらえる。このように、たくさんの人にプリクラを共有できるようになった。その結果、プリクラは、承認欲求を大幅に満たすことができるものとしても機能するようになったのである。つまり、プリクラは「大量の承認欲求を満たすことができる体験型アトラクション」へと進化したのである。従って、プリクラはスマホと共存する道を選びながら、スマホを完全に自分の文化の中に取り込んだ。そのため、スマホの加工カメラアプリがあっても、変わらず女子学生の人気を維持できているのだ。

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(図1)プリクラ体験の流れ



プリクラの今後

 以上、プリクラの人気が無くならない理由を見てきた。その理由は、スマホへの対応力、「女子学生文化」の形成、「女子学生体験」ができるといった3つの要素から人気が成り立っているようだ。

 プリクラは流行を掴むだけでなく、文化を形成しながら尚且つ新しいものを積極的に取り入れている。このような柔軟な対応力が人気を継続させる秘訣なのだろう。流行に敏感な女子学生を対象とした商品を売り出す際には、プリクラが行ってきた戦略を真似てみることが成功の近道なのかもしれない。

 

 

L'Arc〜en〜Cielは新曲公開の頻度をなぜ下げたのか

世界で人気のL'Arc〜en〜Ciel

 1990年代のロックバンドブームを牽引したL'Arc〜en〜Ciel。今なお、世界中で根強い人気を誇っている。そんな彼らは今年バンド結成30周年を迎え、4年ぶりとなる新曲「ミライ」が発表された。そして、6月18日になんと約5年ぶりにミュージックステーションに出演する。筆者もL'Arc〜en〜Cielのファンであるため、非常に楽しみだ。しかし、近年のL'Arc〜en〜Cielを見ていて気になる点がある。それはL'Arc〜en〜Cielの新曲の頻度だ。前回、新曲が発表されたのが2016年、その前が2015年、2014年、2011年と近年は1年または、数年おきに楽曲を発表している。このようにL'Arc〜en〜Cielは、音楽バンドとしては楽曲発表の頻度が低いのである。ではなぜ、楽曲発表頻度が低くなったのか。詳しく追及していく。

 

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(写真1)L'Arc〜en〜Ciel

L'Arc〜en〜Cielが新曲公開の頻度を下げた理由

 理由は3つある。1つ目は、ブランド力の維持である。たくさん楽曲を発表するというのもL'Arc〜en〜Cielというバンドを広めることに効果的だ。しかし、たくさん楽曲を発表するということはデメリットも存在する。それは、発表する楽曲の数が多くなると、大量生産的な作り方になり、似通った曲が多くなってしまう。このようになってしまうと、今まで築き上げたL'Arc〜en〜Cielというブランドに傷がつくことになる。そのため、L'Arc〜en〜Cielは楽曲発表頻度を下げたのだろう。そもそも、L'Arc〜en〜Cielは、世界的に有名なロックバンドであるため、わざわざバンドの認知度を広めるために楽曲をたくさん作成する必要がないのである。これが1つ目の理由だ。

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(写真2)L'Arc〜en〜Cielライブ画像

 2つ目は、曲を乱発しないことでファンの期待を膨らませているということだ。楽曲が発表するまで長い年月を要することでファンの期待は膨らむ。そして、「これだけ長い間、楽しみに待っているのだから、きっと良い曲を作っているに違いない!」という心理状態にファンを持っていくのである。いわば、行列のラーメン屋に長く待っていたため、ラーメンが美味しく感じることと同じ現象を利用しているのである。これを利用することで、ファンは、新曲を大切に聞くことになるだろう。L'Arc〜en〜Cielは、こうしたファンの心理を上手く操っているのである。

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(写真3)L'Arc〜en〜CielボーカルHYDE

 3つ目は、ヒット曲ではなく、長く愛される曲を作るためという理由である。L'Arc〜en〜Cielはヒット曲というよりも固定ファンによって、長く愛されている曲が多い。これらの楽曲はもちろん素晴らしい才能によって作られているが、あえてミーハー層にヒットしないよう曲を作り、固定ファンの中で根付かせる工夫をしているのである。それはどういうことか。ポップな曲調をできるだけ抑えてマニアックな楽曲を作るということである。ポップな曲はヒットしやすいが、飽きられてしまうと聞かれなくなってしまう。そのため、L'Arc〜en〜Cielの良さがわかる人だけにファンになってもらえるように、あえてマニアックな曲を作り、敷居を高くしているのである。このようにすることで、本物のL'Arc〜en〜Cielファンを育て上げ、ひとつひとつの楽曲をコレクションのように大切に扱ってもらうのである。つまり、L'Arc〜en〜Cielは自身の曲を長く愛してくれる良質なファンを自ら選定している。そのため、楽曲の発表頻度を下げたのだろう。

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(写真4)L'Arc〜en〜Cielアーティスト写真

 L'Arc〜en〜Cielのこれから

 L'Arc〜en〜Cielは、バンドのブランド力を維持するため、新曲を乱発しないことでファンの期待を高めること、長く愛される曲をつくるためという3つの理由から、新曲発表の頻度を下げていたということがわかった。

 L'Arc〜en〜Cielは6月18日(金)、ミュージックステーションに出演する。彼らは、個性をむき出しにして、ミュージックステーションを盛り上げるだろう。是非、その姿をしっかりと目に焼き付けて、L'Arc〜en〜Cielの良質なファンになってもらいたい。

 

 

MCバトルの人気が出た理由

世間に受け入れられたMCバトル

 今から4年ほど前、高校生や大学生から人気の競技があった。それはMCバトル。マイク1つで相手をディスり合い、ラップの腕前や言葉の選定で勝敗を決める競技である。ディスとは、英語のDisrespectを略したもので、主に相手を侮辱するという意味で使われる。つまり、言葉の刃で相手を攻撃して勝敗を決めるのである。これを聞くと一見、口喧嘩のように思われるかもしれない。しかし、この競技はどちらかと言うと、日本人が苦手なディベートに近い要素を持っている。なぜこの競技が高校生や大学生の間で流行したのか。今回は、その真相に迫る。

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(写真1)MCバトルの様子

MCバトルの人気が出た理由

 理由は3つある。1つ目は、MCバトル番組の影響である。例えば、スカパーチャンネルでは、「BSスカパー!BAZOOKA!!!高校生RAP選手権」が放送されている。この番組は、全国のMCバトル予選を潜り抜けてきた高校生ラッパーの強者たちが集まり、トーナメント形式で日本一の高校生ラッパーを決めるという番組である。いわば、高校野球のラップ版である。まずは先行してこの番組が人気となり、全国の高校生たちが感化され、MCバトルをする高校生が増えた。そして極めつけは、2015年から放送が開始された「フリースタイルダンジョン」。この番組は地上波の関東ローカルのやネット番組のAbema TVで放送され、ラッパーたちが賞金を懸けて、「モンスター」と呼ばれる有名ラッパーをMCバトルで倒していく番組だ。この番組の放送開始以降、MCバトルの存在は瞬く間に広がり、メジャーな競技となっていった。このようにMCバトルは、上手くテレビを活用して注目を集めることに成功した。これが1つ目の人気が出た理由だ。

 

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(写真2)BSスカパー!BAZOOKA!!!高校生RAP選手権

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(写真3)フリースタイルダンジョン

 2つ目は、ルールが簡単で誰でも参加しやすいということだ。MCバトルは16小節の音楽にリズムよく韻を踏みながら言葉を乗せて相手をディスる。つまり、リズムよく言葉でどれだけ相手の核心に迫ることができるか、それが評価の対象となる。これほどルールが理解しやすい競技があるだろうか。とにかく相手をリズミカルに韻を踏んでディスることさえできればいい。このように、ルールが簡単であり、途中から観戦してもついていくことができる。そのため、すぐに多くの視聴者がのめり込み、人気が出たのだろう。

 3つ目は、言いたいことを正直に言えるということである。現代の若者は、友だち同士であっても、本音で話すことは少なくなっている。それは、ネット社会の影響だ。近年は、少しでも失言した芸能人は、ネットで拡散されて非難される。このように、もし口を滑らすと、自分も芸能人と同じように周りから非難されるかもしれないという考えになり、本音で話すことが少なくなったのだろう。これは、人を傷つけにくくするといった面では良いところもあるが、裏を返せば、相手に思いやりを持って接することができなくなったとも言えるだろう。友だちの悪い箇所や正した方が良いことなど指摘することができなくなったのである。そのため、上っ面のキレイゴトばかりを並べ、浅い友情関係ができあがってしまう。これでは本来の友だちとは呼べない。若者も恐らくこの事態に気づいて悶々としていた。そんなときに、MCバトルがテレビ番組の影響で有名になった。この競技では相手に思ったことを率直に言っても問題ない。そういったことから、身内でMCバトルを始める人が増えた。恐らくそのような現象が広がり、MCバトルの人気が出てきたと思われる。

 

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(写真4)トークイメージ

MCバトルの今後

 以上のように、MCバトルが人気の理由を見てきた。理由としては、テレビ番組の影響や、ルールがわかりやすいということ、本音を伝えられるという3つが関係していることがわかった。

  MCバトルは、単にテレビ番組としての流行だけではなく、近年の若者を悩ませるコミュニケーションを解消する手助けをしていた。今後も、若者の間で薄れつつある対面で話すことの重要性をそっと伝えるような存在であってほしい。

 

育毛剤は効果なし!?ハゲが無くならない理由

たくさんの種類がある育毛剤

 育毛剤はたくさんの種類がある。最近ではテレビでのCMに加えて、YouTubeなどの動画サイトでもCMに出てくるほど存在感を示している。そんな育毛剤だが、筆者は1つ気になったことがある。それは、なぜ育毛剤がたくさんある世の中なのにハゲは居なくならないのかということだ。確かに、どこでも必ずと言っていいほどハゲの人は存在する。育毛剤は星の数ほどあるのに。そこで今回は、何故ハゲは居なくならないかのかについて探っていく。

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(写真1)ハゲている人イメージ写真

 

育毛剤があってもハゲが無くならない理由

 育毛剤があってもハゲが無くならない理由は3つある。1つ目は、そもそも育毛剤=ハゲの治療薬ではないということだ。これを聞いて衝撃を受けた人は多いと思う。筆者も知らなかった。では育毛剤とは何か。それは、今生えている髪を健康的に維持するためのものなのである。つまり、健康的に髪が生えている状態で使わなければ意味がない。そのため、ハゲができた時点で慌てて使っても効果がないのである。ちなみに、ハゲに効く薬は発毛剤と呼ばれるものである。このように、そもそも育毛剤の効果を知らずに使用している人がいるということが、ハゲが無くならない1つの理由である。

 2つ目は、発毛剤を使っても、継続して使用する人が少ないということである。発毛剤は、効果が出るまで時間がかかりやすい。実に4ヶ月〜8ヶ月を要するのである。そのため、効果が出ないと勘違いし、途中で使用をリタイアする人が多い。確かに効果が出るまでに、これだけ時間がかかると挫折してしまう人が多いだろう。毎日毎日、鏡を見て、自分のコンプレックスと向き合い続けなければならないからだ。これは相当苦しいと思う。このような理由から、ハゲを治すことを辞めてしまう人が多いため、発毛剤がある世の中でもハゲの人が減らないというわけである。

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(写真2)髪が抜けるイメージ写真

 3つ目は、そもそもハゲを受け入れている人が大半であるということだ。確かに髪の毛のことをいちいち気にしているハゲの人はあまり見ない。むしろ、ハゲていることを自虐ネタとして使っている人がいるぐらいである。

 勝手な偏見だが、そもそもハゲている人は中年男性に多い。この層は、働き盛りである。こうした働き世代の中年男性の仕事相手は部下を除けば同世代か年上。そのため、ハゲていることを1つの共通点として、ビジネス時の会話として使っている人がいるのではないだろうか。例えば、「私もそろそろハゲてきたんですよ~。なので今は、~~という発毛剤を使っていてこれ効果ありますよ。」といった具合に商談中の会話のタネとなることが多いのではないだろうか。そのため、わざわざハゲを完治する必要がないため、ハゲのままの人がいるという結果になるのである。

 

ハゲはコミュニケーション

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(写真3)自信を持っている人

 以上のように、なぜ育毛剤が存在するのにハゲはこの世から無くならないのかについて見てきた。その理由は、育毛剤でハゲは治療できないことや、発毛剤を使っても途中で挫折してしまう人が多いこと、ハゲていることを商談中の会話として使っているなどの理由があった。このようにハゲを見ていくと、実はハゲはビジネスで場を和ませるアイスブレイクの役割をしているという可能性が出てきた。

 私たちが普段お世話になっている身近な商品も実はハゲによるビジネスで支えられているものかもしれない。このように考えるとハゲているということはビジネスでは欠かせない共感を得る1つの大きな武器として機能しているのである。これからはハゲている人のことをバカにせず、感謝の気持ちを持って接してもらいたい。

GUCCIはドラえもんと何故コラボしたのか

たくさんのコラボ商品を展開するGUCCI

 近年、様々なブランドとコラボ商品を展開するGUCCI。コラボ先は、アウトドア用品を手がけるThe North Faceやアーティストのヒグチユウコ氏などジャンルを問わず、幅広くコラボしている。そのような多数のコラボ商品を売り出すGUCCIが今回、前代未聞のコラボを実施した。それは、大人気アニメ「ドラえもん」とのコラボだ。このコラボが発表されると、すぐに話題となったため知っている人が多いと思う。そこで早速、ドラえもんとのコラボ商品を見てみると、GUCCIのロゴの上からドラえもんを当てはめるという斬新すぎるデザインだった。筆者はファッションセンスに疎いが、この商品が売れるのか疑問に思ってしまった。そこで、今回は、なぜ、GUCCIドラえもんとコラボしたのかについて考えていく。

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(写真1)GUCCI×ドラえもん

 GUCCIドラえもんとコラボした理由

 なぜGUCCI×ドラえもんのコラボが実現したのか。理由は3つある。1つ目は、話題性だ。高級ブランドと普段コラボをしないものを組み合わせることで、そのコラボ商品と共に名前を宣伝できる。特にそうした意外性のある話題は近年、SNSで拡散されやすい。そのため、GUCCIがCMをしなくてもインターネットで自動的に広まる。恐らく、コラボの狙いはそこだろう。また、ドラえもんという世界的アニメとコラボすることで、世界中のドラえもんファンを巻き込むことができる。ファンであれば、こうしたグッズは、必ずコレクションとして欲しくなる。つまり、このコラボは、意外な話題性でGUCCIを広めるとともに、今までGUCCIに興味が無かったアニメファン層を取り込みたかったと考えられる。

 なぜ高級ブランドのGUCCIがアニメファン層という新たな顧客の開拓に乗り出したのか。それは、アパレル業界に限界を感じたからである。

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(写真2)GUCCI×ドラえもんグッズ

 近年、コロナ禍の影響もあり、アパレル業界全体で不振が続いている。これはコロナ禍で、お家時間が増え、洋服を買わない人が増えたことが影響している。そのため、GUCCIもその影響を受け、今後は洋服だけで売り上げを伸ばしていくことは、難しいと感じたのかもしれない。そこで、ファッションではなく、コレクションの方向に舵を切ったのである。コレクションは、不況に左右されにくい。なぜなら、どうしても欲しくなってしまうからである。例えば、生活必需品を節約して、自分の趣味にお金を使う。そういった経験をしたことがある人は多いだろう。GUCCIはそこに注目したのである。そうすることによって、沈みかけているアパレル業界から少しずつコレクション業界に足を踏み入れ、高級ブランドGUCCIとしての体裁を保とうとしたのである。つまり、ブランドをコレクション化しようとしたのである。これが1つ目の理由だ。

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(写真3)GUCCI×ドラえもんコーディネート写真

 2つ目は、誰も持っていないものを身に着けるという優位性だ。普段からGUCCIを高級ファッションとして使用している層にとっては、ドラえもんとのコラボは、一般人よりも衝撃的だった。なぜなら、GUCCIのロゴの中央にドラえもんという斬新すぎるデザインだからだ。しかし、これを見たGUCCIの顧客は「買いそろえなくては!」といった心理になったと思う。その理由は、他のGUCCIファンは、このコラボに動揺しており、購入を控える。そこで、自分が真っ先に購入して身につけることで、誰も持っていないGUCCIを身に着けることができ、「自分だけのGUCCI」という優位性を作ることができるからだ。その結果、「自分だけのGUCCI」を持ちたいGUCCIファンによって買い占めが置き、コラボ商品の売り切れに繋がったというわけである。

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(写真4)GUCCI×ドラえもんスマホケース

 3つ目は、新しいものを取り入れているということをアピールできることである。GUCCIでは、これまでにこうした斬新なコラボは無かった。そのため話題性が高く、GUCCIのことをあまり知らない人でも、最近ドラえもんとコラボしたことを知っている人が多い。従って、このアイテムを身に着けていると、「新しいものを取り入れている人」として一瞬で認識される。つまりGUCCIの中では、「ドラえもんコラボ=最先端のもの」というイメージを付けたのだ。その結果、新しいもの好きの人たちにも、コラボ商品に需要ができたのである。

 ここまで読んだ方はすでに気がついている人が多いだろう。実は上記3つの理由は、全てドラえもんを使うことで、目的別の人々を全て一括りに束ねている。これがGUCCI最大の商法だ。このように1つのコンセプト(企画)を実施することで、コレクションにしたいドラえもんオタク層、GUCCIを集めているコレクション層、そして、新しいもの好き層という3つの層から支持を得ている。そのため、企画としては倒れにくく、成功しやすい。これがGUCCI×ドラえもんの本当の目的である。現代は、ファッション1本では通用しない世の中だ。そこで、顧客それぞれが持っているニーズを1つの製品に集約することで売り上げを増加させた。このような商法は今まであまり無かったのではないだろうか。つまり、GUCCIは、このコラボで新たな販売方法を生みだしたのである。まさに商法の革命といっても過言ではない。そのため、コラボするキャラクターは生誕50周年を迎える話題性をもったドラえもんでなければなかったのである。

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(図1)GUCCIドラえもんとコラボした目的図

GUCCIの新たな商法

 以上のように、なぜGUCCIドラえもんとコラボしてきたのかを見てきた。その理由は、話題性、誰も持っていないという優位性、新しいもの好きを狙ったことの3つだった。そして、これら3つのニーズを束ねて1つの商品を作ることで、GUCCIはそれぞれ異なった顧客から1つの商品の支持を得るという画期的な商法を生み出した。誰も気づかないところで新規顧客を獲得するという上品な戦法は、さすが高級ブランドだ。これからも、華麗に市場攻略を続けていってほしい。

 

コンカフェが人気の理由

 急遽人気が上昇したコンカフェ

 近年、若者の間で話題となっているコンカフェ。実はここ最近、利用者が急増している。

 コンカフェとは、コンセプトカフェの略語で、何らかのコンセプト(企画)に沿った内容で運営しているカフェのことである。分かりやすい例で言えば、メイド喫茶がそれにあたる。近年では、メイド喫茶以外にも、地下アイドルが運営するカフェや動物と触れあえるアニマルカフェなど、ジャンルは幅広い。何故このコロナ禍の今、コンカフェが若者の間で流行しているのか。今回はその真相に迫る。

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(写真1)コンカフェイメージ写真

コンカフェが人気の理由

 コンカフェが人気の理由は3つある。まず1つ目は、コロナ禍により外出先が制限されたということである。近年では、東京や大阪を中心に緊急事態宣言が発令され、外出することに大幅な制限がかけられた。そのため、若者の遊べる場所が激減した。そこに目を付けたのがコンカフェだ。コンカフェはカフェなので、緊急事態宣言でも制限を受けにくく、短時間で立ち寄れるため来店しやすい。また、普通のカフェにアイドルや動物と触れあえるコンセプト(企画)を付けることで現在、中止を余儀なくされているイベントに類似したものを客に提供できる。つまりコンカフェは、カフェ店を装いながらイベントに重きを置いた店なのである。このようにすることで、コロナ禍でイベント体験できない客を呼び込むことができた。だが、メリットはそれだけではない。コンカフェは、あくまでカフェ店なので、利用料金が普通のイベントよりも安く提供できる。例えば、アイドルのライブを見て握手会へ参加するより、アイドルをコンセプトにしたカフェへ来店する方が、手頃な価格でアイドルを見ることができる。このように、夜の街やイベント等で、お金の行き場を失っていた若い客層を取り込み、イベントに付加価値を付ける。そうすることで、普通のカフェより利益を上げた。これがコンカフェの強みの1つとなっている。

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(写真2)コロナ禍で新たにオープンしたコンカフェ

 2つ目は、若者の貧困化が影響していることである。現代の若者の給料は低い。1997年の20代の平均給与33万7千円だった。しかし2017年では、33万6千円となっている。つまり、若者の給与は20年程前に比べて減っているのである。さらに消費税などの税金も1997年より上がっている。このように、若者層の手取りは額は少なくなっているため、今の若者は、昔の若者のように派手に遊ぶことができなくなった。そこで、行き着いたのがコンカフェなのだ。コンカフェはカフェなので、値段設定も安い。そのため、若者が気軽に立ち寄れる仕組みなので人気が出た。

 3つ目は、コンカフェが「会いにいける場所の究極化」ということだ。十数年前から、AKB48を中心に「会いに行ける」ということが若者の間で1つの付加価値となっている。コンカフェはそれを上手く利用したのだ。例えば、これまでステージ上でしか見ることができなかった地下アイドルや動物園の檻の中にいた動物と、至近距離で触れあえるようにした。しかも、店員が地下アイドルの場合は、気軽に話したりゲームを一緒に楽しんだりすることができる。まさに友だち感覚で触れ合えるのである。

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(写真3)AKB48のカフェ

 また、この「会いに行ける」というコンセプトの需要は、貧困化が引き起こした孤立が影響していると考えられる。若者の貧困が進んだことで、今や独身世帯数は増加している。そのため、休日を1人で過ごすこと若者が多い。近年はインターネットの発達により、一人でも楽しく過ごせることが多くなった。しかし、やはり人間は人や動物と触れあえる時間が欲しいのだろう。そういった影響もあり、コンカフェで時間を過ごす人が増えたと考えられる。つまり、コンカフェは現代の若者の触れ合いの場となっているのだ。

 

コンカフェの今後

 以上のように、何故コンカフェが流行っているかを見てきた。その理由は、コロナ禍で外出が制限されたことや、若者の貧困化、「会いに行ける」という付加価値の誕生の3つがあった。これら3つを見ると、実は共通した1つの答えへとたどり着く。その答えは、孤立化しつつある世の中で、人々や動物との温もりを味わいたいという思いである。そのような需要がコンカフェという文化を生み出したのだ。

 今後は、少子高齢化となり、さらに人々の孤立化が進むことだろう。そのため、ますますコンカフェの需要は高まると考えられる。コンカフェが今後も若者たちの交流の場となり、人と人が触れ合うことの大切さを忘れないような場所になってほしい。