メンズのスキニーがオワコンになった理由
メンズスキニーの流行
3年前、メンズのスキニーパンツが流行した。洋服に合わせやすいということから流行が始まったらしい。そのため、大学生を中心にスキニーパンツを履くメンズか増加。一時は大学のキャンパス内は、どこを見てもスキニーパンツを履いている学生ばかりだった。しかし、そんな流行も束の間、気づけば数年でブームは終わり、今はワイドパンツの時代と言われている。なぜスキニーパンツはオワコンになってしまったのか。その真相に迫る。
メンズスキニーがオワコンになった理由
メンズスキニーがオワコンになった理由は3つある。1つ目は、コーディネートの自由が限られてしまうといったことだ。メンズスキニーは流行当初、どのような服にも合わせられることで注目を浴びていた。そのため、たくさんの人が購入し、着用したのである。しかし、メンズスキニーには1つの弱点があった。それは、服にメンズスキニーを合わせると、どれもワンパターンのコーディネートになってしまうのである。そのため、その代り映えの無さに飽きてしまう人が続出。その結果、オワコン化したのだ。
2つ目は、スキニーがタイト過ぎたということだ。スキニーズボンは足にピッタリと張り付くため、ふとももや、ふくらはぎの形が出る。それが1つのオシャレとなっていた。しかし、そのピチピチ具合に不快感を感じた人が多かったのだ。そもそも、スキニーパンツはピチピチに着こなすことが目的のため、足のスタイルがそのままズボンの形として浮き出る。女性用スキニーでは、それが女性の足の細さを表せるため、非常に重宝した。しかし、男性の場合、筋肉質な人が多いため、どうしてもそれがスキニーズボンの形として現れ、本来の着こなし方ができないのである。そのため、スキニーズボンは静かにブームを終えたのだ。
3つ目は、メンズパンツの選択肢が増えたということだ。これまでのメンズパンツはジーンズが主流であり、それと似たような素材のものしかなかった。そのため、スキニーという新たなパンツの出現により、スキニーが主権を取ることになった。しかし、現在ではジーンズやスキニーに代わる新たなオシャレパンツが出現した。それはワイドパンツである。このパンツはスキニーパンツと正反対のもので、太ももやふくらはぎにゆとりを持った少し大きめのサイズとなっている。今はこれがトレンドだ。恐らく、スキニーズボンの流行でピチピチに着こなすことが良いとされた反動で真逆のワイドパンツが注目されたのだろう。このような流行の移り具合をみると、現在主流のワイドパンツは、スキニーパンツ離れの顧客がつくった流行ということになる。そのため、ワイドパンツもスキニーパンツと同様に、早くブームが冷める可能性がある。そうなると、ピッタリとしたスキニーパンツに不快感を感じていなかった顧客が数年後に再びスキニーパンツに戻ってくることも考えられる。このように捉えると、必ずしもスキニーがオワコンにはなっておらず、タイト→ワイド→タイト→ワイドと流行が循環していく可能性が考えられる。従って、スキニーパンツは必ずしもオワコン化していないということだ。
スキニーパンツはオワコンではない
以上のようにスキニーパンツがオワコン化した理由を考えてきた。オワコン化した理由としては、コーディネートに制限がかけられてしまうことや、スキニーがタイト過ぎたこと、メンズパンツの選択肢が増えたことの3つがあった。しかし、3つ目で取り上げたが、メンズパンツの種類は近年増え始めたばかりだ。そのため、こうしたメンズパンツが流行の浮き沈みをつくり、タイト→ワイド→タイトといったように循環する流行を作り出すかもしれない。そのため、スキニーパンツは完全にオワコン化していないことがわかった。今後、メンズファッションのトレンドを追いかけるなら、種類が増えていくメンズパンツ業界に注目が必要だ。